『隷属なき道』(続)
1.
第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不孝に苦しむのはなぜか? まとめ
・過去2世紀の間に、世界の人口と富は爆発的に増えた。今や一人当たりの所得は1850年の10倍に増えた。世界経済は、産業革命の時代、ほぼすべての人が貧しく、空腹で、不安で、愚かで、病にかかり、醜かった時代の250倍に膨らんだ。
・全世界の平均寿命は1990年には64年だったが、2012年には70年になった。これは1900年の倍以上。・植える人も減っている。現代では栄養失調に苦しむ人の数は、1990年に比べて散文の3/2 以下になった。全世界で、1日2000キロカロリー未満で暮らす人の割合は1965年には51%だったが2005年にはわずか3%になった。 >> 続きを読む
読み終わり、感動がまだ残っています。“やっと登場してくれた”という想いで目が潤むほど嬉しく、こんな若者の登場を待ち望んでいたので、有難いという想いでいっぱいです。(年寄りは涙もろいので大げさですみません・・・)
ブレグマンを知ったのはNHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ「経済のジレンマ大研究@阪大」でのインタビュー映像でした。彼の言葉は一瞬で私を捉え離さなかった。彼の言葉のすべてをテープupし「GDPの罠」と題してHPに紹介しました。
まずは、以下に著書の最期ページに紹介された解説を紹介します。
解説 欧州の新しい知性の登場
2014年にオランダで自費出版同然の本がコツコツと売れ、アマゾンの自費出版サービスを通じて英語に訳された途端、大手リテラリー・エージェアントのJanklow&Nesbitの目に留まり、2017年には全世界20か国での出版が決まる。2015年、フランスのトマ・ピケティの登場を彷彿とさせるようなシンデレラストーリーを体現しているのが本著『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日3時間労働』である。
筆者は、まだ29歳の若さで、ハイエクからマルクスまでを縦横無尽に読み解き、説得力のあるデータを提示しながら、まず今日の世界の状況をこんな風に絵解きして見せる。 >> 続きを読む