2020.10.26
日常の行動から無意識の癖を見つける
無意識に刻まれた行動の基準となる癖は、外界の刺激に対して反射的に「私」を動かします。
ぼーっとしていても、頭の天辺から、指先まで、眼も、耳も、素早く反射的に活動すると同時に、身体中のネットワークは瞬時に関連しあって、日常の何気ないしぐさ、言動などをコントロールしているということを「受動意識仮説」によって確認することができました。
他者の本質や、本音も、そのような反射的行動を観れば、そこにすべてが表現されているというのが、私の他者判断の基準になっています。そのため、日頃から、行動を観察することを重視し、それが習慣となっています。
そんな時、言行が不一致の人を時々見かけます。
そんな人は、理想的な自己のイメージがあるのでしょう。そのイメージに沿った自己を表現しようとするのですが、どこかで辻褄があわなくなったり、行動が伴わなかったりしてすぐにバレてしまうのです。本人はそれを気づかず、本質以上の自己を演じ続けるのが癖になっています。
自分を盛った言葉によって、その通りの自分を相手は認識していると思い込んでいます。と言うよりも、自分自身で自己の本質以上の自己に酔い、酔ったまま発する言葉で快感を得ているように見えます。(子供のヒーローごっこと同様の性質かもしれません)
一例:「タバコなんか止めようと思えば、いつでも止められる。この1本で止める」と言った数分後には無意識にタバコに手が伸び、隠れ吸ってから、「タバコをきっぱりやめた」と言い切ったその口からタバコの臭いを発している。などということは多々経験するのではないでしょうか。
こういった例は枚挙にいとまなく、見せる自分、見せられない自分を使い分けている人は多いはずです。
見せる自分とは、理想の自分。
見せない自分とは、後ろめたい自分です。 >> 続きを読む