雨の日の今日、欲しい物を探しに衣料品店へ行き、駐車場からテントの中に入った時、雨のためハンガーがいっぱいテント内に置いてあって、はからずもそのハンガーに足を取られて転んでしまいました。両ひざと両手をついたので、打ちどころが悪かったということもないのに、なぜか視界がはっきりしなくなり、「マズイ!」と思ってその店のトイレにゆっくりたどり着き、便器に座ったのですが、益々気分が悪くなり、やっとの思いでトイレからは出たものの、そこから動けなくなってしまったのです。更に意識がぼんやりして倒れこみドアに頭をぶつけてそのまま動けなくなってしまいました。
「大丈夫か?」と、どこかのお兄ちゃんが駆け寄り、倒れた私を持ち上げ「救急車呼ぼうか?」という声が聞こえました。「大丈夫です」と言って、そこにあったディスプレーの台に使っていたビール箱の上に座らせてもらって少し安心した頃、若いお姉ちゃんたちも心配して、スポーツドリンクを買ってきてくれたり、怪我をした膝にバンドエイドを張ってくれたりと、お兄ちゃんは「両手の指をこうしてまげてみい!」と脳梗塞の心配をしてくれて、私は言われたようにゆっくりと指を曲げ伸ばししてみました。口々に「やっぱり救急車呼んだ方がええんちゃう?」と心配してくれたのですが、「少し楽になってきていますので、大丈夫です。電話を教えてください」と、その方々に何度も何度も言ったのですが、みんな「そんなんええよ!」と誰も名乗ってくれず、「ちょっとづつ飲んで!」と促し、倒れてから10分~15分ほどで「顔色がちょっとよーなった。唇の色も変わってきた」と喜んで、「もうちょっと休んでから帰れる?」「家はこっから何分くらい」「送ったげよか?」といろいろ心配してくれて「大丈夫です、もう少し休んでから帰ります。ありがとうございます。電話番号を教えてください」と言うと、「えーえー」とそのまま車で立ち去られました。
その親切さに私は涙が出て感謝しました。20分ほどで快復し、自分で運転できるくらいになり、自宅に戻ったころにはすっかりよくなっていました。帰りの車中ではその人たちの顔と、優しさが蘇り、再び涙がこぼれてきました。赤の他人にこんなに親切にされた経験は初めてだったので、その優しさが陽だまりの温もりのように私を癒してくれました。
どこのどなたかわかりませんが、ほんとうにありがとうございました。
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