2018年7月

「お金もうけのジレンマ~新世代の資本主義論」

新世代が解くニッポンのジレンマ

「お金もうけのジレンマ~新世代の資本主義論」

  1か月も遅れてしまい、この回の記事があまりにも長くなってしまったので、感想からお伝えすることにしました。面白そうと思われる方はテープ起こしした本分をご覧ください。

7月1日放送 「お金もうけ」にはジレンマが?目指すは大企業?起業?外資?何が安定かわからない時代に揺れる若者たちの意識。格差、分断が叫ばれる時代、経済に何が?「共感」こそ商品になるという新たなビジネスモデルを提示する今をときめく起業家、冷戦の時代を皮膚感覚では知らない新世代のマルクス経済学者、さらに産業革命発祥の地で10年以上の長きにわたり研究を続けた歴史家によるクロストーク。「欲望の資本主義」を越えて未来は?

【出演】実業家…前田裕二,経済学者…斎藤幸平,歴史学者…山本浩司
【司会】古市憲寿,赤木野々花,
【語り】悠木碧

 最初に全体の印象として、両極端の存在に見える社会主義経済学者「斉藤浩平」氏と最先端ITプラットフォーマ―社長「前田祐二」氏の酷似したロジックと新世界観でした。

そして、この二人とは別の旧世界の住民と言える司会者を含めた3人の存在による資本主義の見え方の違いがくっきりと浮かび上がり、大変興味深く面白い展開でした。

 冒頭の画像が象徴する「世界の8人の大金持ちと世界人口の半分が持つ総資産がほぼ同じ」という三角形の画像が示すように、資本主義の原理とは、この三角形の構造システムです。ここでは左右よりも上下の意識が優先し、その原型がマインドを形成しています。例えば古市、山本、赤木をはじめ、会場の学生たちの言葉の中に頻繁に出てくる「いい?悪い?」「利、損」「勝、負」という二者択一の癖も、この三角構造の住民の特徴となって、私たちに顕現してくれています。この構造は全てのモノ、コトを考える上でのデフォルトとなって駆動するために、アウトカーストに住む前田、斉藤とはなかなかかみ合わず、多分論理的には納得できる部分があっても、感覚的に拒否するところがあるように見えました。

 また、この三角の中では「忖度」という行動も起きやすく、特に山本の言にはそのことが頻繁に見え隠れしていることが解ります。

 一方斉藤は完全に三角の外側からピラミッドを観察する水平世界に住むため、多様的、非局所的な今流行りのブロックチェーンシステムとも重なる世界観を持ち、これまでのイデオロギーを超えたところで、アイデアを提言しています。また前田は本人が言うようにこれまでは資本主義的戦いを原点としていたものの、前田が目指す理想は多分に多様的、水平的要素が強く、そのために前田自身が斉藤の影響で三角形の外側を発見した感があります。これは視聴者側から見ると、自分がはたしてどちら側の住民か?を考えさせるきっかけにもなっています。最終的には前田が「欲求階級を上がっているだけ」という言葉を使っていましたが、まさにこれこそが「精神の進化」と感じています。そして新しい世代の中にこうしたアウトカースト的存在がどんどん増えている現象は、人間革命とも言うべき「精神進化」の時代に突入している実感を得ました。この番組の企画者に敬意と感謝の意を伝えたいと思います。

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鳥の目

関わりのチョイス

間口か奥行きか?

 日ごろから何気なく、いろんな関わりを無意識にチョイスしているが、今回友人との語らいのなかで、私自身は「間口ではなく奥行きを広げる人、モノ、コトを無意識にチョイスしている」ということを再確認する。面白い‼
 図https://www.bizocean.jp/doc/howto/164/より引用

こうやって、私世界のネットワークが広がっているという実感を得、視覚化できたことは一つの収穫。友人に感謝!

私のヒュッゲ

「ゆとり」こそ「幸せ」のバロメーター

昭和人間は、時間に追われることを「非怠惰」のように考える癖がある?
ゆえに「ゆとり」は悪の代名詞?罪悪感の臭いを漂わせている?
「ゆとり」を‟揶揄”する世間で、若者たちが‟インスタ映え”を求めるのは「ゆとり」を共有したいのかもね。「ゆとり」こそ「幸せ」のバロメーターだから。