お笑いコンビ千鳥「大悟とノブの悩み」
11月8日に放送した『ホンマでっか!?人生相談』で千鳥の大悟が、心理学、植木先生にボコボコにされ、そこで初めて「お笑い中毒」という言葉を聞き、これはお笑い世界だけの問題ではなく、今ニュースを賑わしている日馬富士問題の相撲界においても、あらゆる専門組織に通じるのではないかと思い、取り上げました.
ゲストの千鳥を紹介。
千鳥の二人:「ちゃんとした大人になれていない気がするけど大丈夫でしょうか?大人同士でまともな話をすることがない。終始ボケと突っ込みで、真面目なな顔をしていられない」と悩みを相談。
池田先生 :「ちゃんとした大人になるの諦めた方がいい」とアドバイス。一般的な世界と違うお笑いの世界で生きている千鳥は、一般の世界を異界を楽しむ姿勢でいるとストレスが軽減されやすいと説明した。
尾木先生 :60歳以上でも大人にちゃんとなれていないと思う人が4人に1人おり、40歳以降に「自分は大人」という自覚が芽生える人が増加する、それは結婚、昇進などで自分が主の立場になることで自覚が生まれると。
植木先生 :突然、「聞いてないですよね、話を‼ 言葉の表面をさらって頷いている。・・・・・参加者お笑い。
大悟 :ちゃんと聞いてない!どっかで面白いこと突っ込まんと、と思ってるから。
植木先生 :手の内を見せないですよね、多分これまでのエピソードがたくさんあると思うのですが、聞かれないと言ってやらない、自分から手の内を見せない。全然聞いていない顔。後ろのブラマヨさんはよく聞いている顔。どうしてそんなに上っ面な感じになるかというと、すごくすごく認められたいから・・・愛されたいから。こういう人は、表面的な言葉しか受け取らない人、急に表面的な言葉にしがみつく、すがる人でマインドコントロールにかかりやすいです。
さんま :自分もすごく認められたい、愛されたいと同意。
武田先生 :卓球の愛ちゃんはラケットでご飯をたべないですよね。「芸」は生活と離れているもの。日常生活に入ってくるのは才能がないんですよ。
ノブ :大悟なんか、プライベートも千鳥の大悟になってる。
尾木先生 :自分を語るときに三人称で語る癖をつけるとよい。例えば滑った時、僕を彼にする。⇒客観視でき、全体が見えるようになる。
大悟 :いつの間にか僕らが滑った時の対処になってしまっている。大人になれない僕らがこのままでいいのかを聞いているのに。
植木先生 :表面的な言葉さらったら、そういうことになりますよね。今の自分と引いている自分という二つの自分を持つと良い、と尾木先生は言われているんです
大悟と植木先生の「フィルター」の違いが如実に現れている場面です。大悟にとっては尾木先生の言葉と、自分らの相談内容が繋がっているということを理解していないのです。「それとこれとは別問題」だから聞いていない。ボケと突っ込みの世界には、物事を深く掘り下げて繋げるという仕組みはなく、表面だけで笑いを取ることが一番重要なことだから。・・・・これが「お笑い中毒」というものなんですね~
ブラマヨ吉田:先生、大悟が笑いながら聞いてます。
大悟 :こういうことなんですよ!大人が真剣に言ってくれて怒られているの に、「ワシ、なんで怒られてるんやろ?」と思ったらワラケてくるんですよ!
植木先生 :それも表面的な笑いで・・・(又途中で大悟笑う)
それも表面てな笑いです。吉田さんはほんとの笑いでよね。一般的な大人の人って、周りにどんな人がいるんですか?
大悟 :嫁の友達、ママ友、パパ友、普通に逢ったり食事したり会話するんですが、どうしようっと思う倉オモロないんです。もうちょいふくらませられんか?と思ってしまう。
さんま :「面白いこと言うたらアカン」そこは失敗談やろ!という頭になってしまっている。
これが「フィルター」に操られた選択的思考であり、言動、行動と言えますね。
植木先生 :失敗談は記憶に残りやすいために失敗を振り返るのは人間の心の癖ですが、良かった記憶はあまり記憶に残らないけど、それを具体的に話せる人は社会に馴染みやすいんです。
大悟 :僕らは良かった話はすることがない、舞台用では必要ないから。
ここでもしっかりと中毒症状が見えていますね。
植木先生 :でも普段用にポジティブネタの積み重ねは必要です。一般ではポジティブな会話が多いのですから。良かったことを共感し、良かった記憶の貯蓄は必要です。
池田先生 :共感なんかできっこない。ニコニコ笑って右から左へスルーしたらいいんですよ。
植木先生 :池田先生は素地が共感的な方なので、スルーはOK ですが、本当っに共感してないじゃないですか‼
澤口先生 :ポジティブなことを思わないと、あとポジティブを見ないと楽観的になれないですよ。植木先生見て可愛いと思いますか?
千鳥 :・・・・・・
澤口先生 :遅いんですよ!可愛いものを見てすぐ反応できるのが楽観脳です。
そう言われても、多分無理でしょうね。二人はお笑いの世界で上位の位置を維持したいのでしょうから、一般の中で浮いている自分だとしても、笑いを取って、お笑い界で尊敬を得られれば大業を果たしたことになるんでしょう。そうでなければお笑いを目指した意味も薄れるでしょう。大悟やノブだけでなく、お笑いの世界の中にはこういった「お笑い中毒」の人がいっぱいいるんでしょうね。でもお笑い界だけでなく、相撲の世界にも相撲界の常識やルールがあり、それに染まらない人との軋轢が、日馬富士のような社会問題につながり、政治の世界でも一般社会にはないルールや常識に染まった人と染まらない人の軋轢が、社会問題につながることが多いのは、やはり「異界のなか中毒化」に問題があるのでしょうが、それを問題にしてはそれぞれの世界を否定してしまうことになります。それよりも私たちの常識を一本化するのではなく、それぞれの世界を、異界として認識し、その中の価値観を尊重するように心がけることも大切なのでは?と思います。そして一般とのズレを感じても、一般を批判するこなく、池田先生の言われるように「異界」を体験する気で交流し、それを面白がることも大切なのか?と。そういう私も相当ズレているのではないかと思うこともあります。
澤口先生の言う、ポジティブなことを思ったり、ポジティブを見ることは、ホントに楽観主義の私としては共感します。
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