今村復興相辞任へ“2度目の失言”巡る動き
震災巡り失言、今村復興相を更迭…後任に吉野氏
読売新聞 4/25(火) 20:25配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00050092-yom-polより
二階派のパーティーを終え、会場を出る今村復興相(25日夜、東京都千代田区で)=杉本昌大撮影
東日本大震災に関する自らの発言について謝罪する今村復興相(中央)(25日夜、東京都千代田区で)=杉本昌大撮影
自民党の今村雅弘復興相(70)(衆院比例九州ブロック、当選7回)は25日、東日本大震災について「(発生が)東北だったから、よかった」と発言し、その責任を取って辞任する意向を固めた。 安倍首相の強い意向が働いたもので、事実上の更迭だ。中略・・・
2012年に第2次安倍内閣が発足して以降、不祥事による閣僚辞任は昨年1月の甘利明・前経済再生相以来で、5人目となる。引用以上
こうした次々に起こる失言騒動の原因を探る動きも出てきた今「本音と建て前」を使い分ける“大人”とは?を考えてみました。
私たちの社会では、社会のTOPの存在ほど「本音と建て前」を上手く使い分けるスキルが高い。ちょっと前の「忖度」問題についても、この「本音と建て前」を上手く使い分けるスキルの行き過ぎから発生したものではないか。「忖度」は権威者には働くが末端の民衆には働かないことの顕れであることが明確になっているのでは・・・。
こんな心理分析がありました。 https://sirabee.com/2016/10/12/170949/
失言を引き起こす心理を生み出す『セルフ・エスティーム』とは?心理カウンセラー・園絵「セルフ・エスティームは聞きなれない用語かもしれません。漢字では自尊感情とあてます。いわゆる自己肯定感のことです。
セルフ・エスティームが低いと、相手と自分を比較しがちになり、嫉妬心が生じやすくなります。そうすると、他者の功績や感情を受け入れることができないほど、心が狭くなってしまうんです。失言をしてしまう心理が働いているときは、利己主義に陥っていたり、相手の気持ちを汲み取れないタイプだったりします。
またフロイトの心理分析 ・・・・
フロイトの例をあげよう。某教授の出版記念パーティーであいさつに立った友人が、本来は「わたしは彼の著書を賞賛するほどの立場にはありません」というべきところを「彼の著書は賞賛するほどのことはありません」と言ってしまったという。著者に対する嫉妬が明らかになってしまったのだ。とっさの返答やスピーチでしばしば失言してしまうのは、普段は抑圧し、隠されていた言葉が、緊張によって抑圧が解けて顔を出してしまうという例である。
http://kaimon.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/1-7960.html
等々、失言のメカニズムについてのコメントは数多あります。
フロイト的失言とはつまり、無意識的な本心だけれど、ダイレクトに口に出す訳にはいかなかったり、そこに葛藤があったので、「言い間違え」と言う形をとって 表現されるという現象です。
このように、無意識に蓄積されている心情は歳を重ねるほど信条となって堅く固まってゆきます。その状態で、建て前を駆使しようとしても、緊張や抑圧で無意識がふっと顔を出してしまう、といったことが起こるのでしょう。それをどう解決すべきかと問うばかりで、信条の問題をどう解決するか?についての記事は見当たりません。これは人格に関与したものです。つまり、人間としてどうあるべきかよりも建て前をどう上手く使いこなすかに意識を向けているうちは、失言問題はなくならないでしょう。このような「建て前文化」こそを根本的に変えてゆく必要があるのではないかと思ってしまいます。世界の先進国として日本はもう少し“大人”の在り方について考え直した方よいのではないか、そうでないと文化が文明に追いついていかないのでは・・・・・精神的成長という大人の要素が何か間違っているように思うのは私だけでしょうか。
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