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新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP #5

「“根拠なき不安”を越えて」最終

大澤: 歴史の記述の在り方というのをちょっと違うのを持ってて、時節として、対話型の記述というのもあると思う。それが多声的とかポリフォニック(重層的)といういろんなモードのある歴史というのがあり、それを作りたいと思っている。

古市: 木村さん解りあってるの?

木村: 解ってます。歴史を書く人がいない方がいい、というんじゃなくて、いっぱいいて欲しいんです。一個だけじゃないっていう。今出ている歴史が何処まで正しいのかは不安ですが、今ってそれぞれみんなデジタルで周囲のことを記録してるじゃないですか、ブロックチェーンなど、そういう技術で消せない記録したりしてるし、その方がいいんじゃないかと思うんです。例えばこの場にいる私とあなたも、この場に関する考え方、起こっている記録も違うと思うんです。で、私もあなたも記録し、それを後日見た人は、より全般的なことが解るんじゃないのでしょうか。

大澤: これはねー、難しくて・・・・、簡単に言うと情報の寄せ集めは歴史にならないんですよ。僕たちは歴史的な判断を留保した上で、とにかくアーカイブで起こしていこうという風にやってるわけ。解釈抜きで、なぜなら木村さんが心配してるうように、そこでは解釈入れると価値判断が入って、目的によって使われちゃうから。無目的でどんどんアーカイブしようと、やってんだけど、これ無目的でアーカイブされたまま結局置いとかれるんですよ。どっかで、判断とかかまさないと残らないんですよ。ただデータはあるよ。

安田: 今風にいうと、タグ付けしておかないと情報としての価値がない?僕2年前の発言を思い出してきたんですが、歴史の重要性を否定したわけではなくて、確か古文書を読んだり、一次資料を解読するのに結構時間がかかって、そこが大切だと言ったんだけど、それはA・Iとかでもうちょっと省力化して、より歴史の解釈とか、何が正しいのか、白黒つかなくても濃淡をもうちょっとね、別のことに時間を割いて歴史学が一般が入りやすいようにしたら、より専門家が育つんじゃない?

古市: これが対話でしょ、多分。

大澤: だけど、問題はA・Iに古文書読ませるとかいうプログラムするスキルすら手放してしまうと危なくて、そこもどこかでで基礎教養として持っておかないと・・日本の大学は手放そうとしつつあるから。

ナレーション:
大澤が対話のコードを奪うと危惧するデジタル化。去年人工知能が社会を変える動きが大きな話題となった。A・Iにまつわる不安、そしてワーストシナリオとは?

メーカー廣澤裕さん:
 今、デジタルに絡む仕事をしていまして、根拠なき不安ってホットトピックとしてA・Iがあったと思うのですが、結局我々が入口と出口だけ作って、中身の処理は解らない状態になる。人間レベルだと。そこで、判定された結果、アウトプットが「これって正しいの?」というのが今はあると思うが、その更に先の未来の子供たちが答えを出されるたときに疑問を持たなくなってしまうというのは絶望的だと思うんです。 >> 続きを読む

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新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP#4

 「“根拠なき不安”を越えて」#4

 先回コメントを載せられませんでしたので、まず先回を振り返って私見を簡単に!
 大澤さんも三浦さんも、勿論安田さんも、とにかく分類することで、どこかのカテゴリーに収めようと奮闘しているように見えました。そういう分類型解釈というアカデミア特有のやり方に対して、河崎さんは高いところから地球を眺めるように、俯瞰して世界を捉え、「自他非分離」(「すべては関係性」から生まれる)という言葉でまとめられ、そこから自分の行く道を見つけているように見えます。つまり視点の置き場所が違うという訳です。だから三浦さんは、そんな河崎さんを「異物感」と称し、大澤さんは「世界系じゃないけど実存と世界の話がぴょーんと一つ飛びにくっ付いちゃっているっていう不安」と例えるように、河崎さんの言論自体に不安を覚えているようでした。これはなかなか両者のシンクロは難しいようですね。

2部 絶望
古市:これってすごく大事な話だなって思ってて、今ここで、多分不安は何もないと言っている方がいるじゃないですか。でも「こんな不安ありますよね」って、不安の押し付けをする訳ですよね。

ナレーション私の不安を聞いてほしい、は社会との距離を測る方法でもある。自分はここにいる。共感・承認は希望への第一歩となるのか?

年中ねぼすけさん:一番直近の不安としては、今ここにきているけれど、隣の人と喋れないこと。ご縁はこの番組のお蔭で手に入れているが、自分が原因で話しかれない。

大学生
上山喜崇さん:日本人が働きすぎ、に不安を感じている。自分は脳髄液が漏れ出るという難病を持っていて、一日フルに働くということが無理。医者を目指しているが、年齢を重ねてしまった。このまま医師免許を得てフルタイムで意志として働くことに不安を持って入る。ワークシェアリングという働き方があればと思う。

ナレーションぼんやりとした不安の正体を知るために、敢えて最悪の未来を考えてみる。不安をより現実的にとらえて考えてみよう!第2部のテーマは「絶望」各人が想定するワーストシナリオとは?

大澤: 絶望の淵まで行けば希望が待ってますから。
古市: 大澤さんには似合わない発言
大澤: そうよ、今年からめっちゃ明るくいこうと思ってるから。
望月: 今の社会の中にワーストの芽が至る所にあると思う。河崎さん が言う「不安って孤独」ということにスゴイ共感があって、「妊娠SOS東京」という団体があるんですが、ここは若い人に限らず、望まないで妊娠をしてしまった女性が、家族にも学校にも相談できないというときに110番的にかけるところなんです。何か問題を抱えたときに言える人が家族の中でも友達でも誰でも、いるかいないかということが大きなターニングポイントだと思う。一億二千万人のなかで、妊娠したことをカミングアウトできる人が何人いるか?LINEに何人友人がいようとも、自分が本当に悩んでいることを他人に言える人が何人いるか?と思う。その割合がどんどん悪化していくと、そういう社会になった時、不安定化し、一番恐れるのは、投げかけられた嘘のストーリーに飛びついてしまうことを恐れている。

木村: 女性の社会進出の話題で、人工知能の制度をとって、みんなが平等に昇進するようなチャンスを与えるようなシステムをウチの会社で開発しているんですが、いろんな会社の社長に話をしたら、世界の2万社くらいの企業で女性のリーダーが30%あれば会社の利益も上がるということを伝えたが、女性がなぜ必要か?そのデーターは正しいの?と問われる。日本ではそもそも男女平等の考え方はないんじゃないかと思う。そこに絶望を感じる。

那須野:私は2020年以降、経済は回復しなくなるいうワーストシナリオを考えている。現状、2020年オリンピックに向けて経済が回復基調にあると言われていて、最近AIでアメリカ、中国企業ではソフトウエアーでの領域で負けが込んでいる。ソフトで負けるとハードで勝負できなくなる。

河崎: 自分にとってのワーストシナリオは世界政府を樹立することです。日本というのはワイングラスに入ったお茶だと思っている。150年前に出来た器です。簡単に言うと価値観と社会性が一致していない。
 自分はグローバリズムが嫌い。なぜなら西洋主義の押し付けだから。多様性を認めずに「この価値観が正しい!」と周囲に押し付け、みんながそれを信じれば幸せだよね。こうした方がいい、という風に押し付けて、そこにあった文化や社会資本、価値観、人っていうのを否定し社会が進んでいくのがワーストと思っている。いろいろな場所や地域に様々な文化や価値観があるのに、それが失われ均一化していくこと。「和して同ぜず、同じて和せず」大事だと思っている。お題目に向かってみんな同じになっていくことが一番恐ろしいストリー>> 続きを読む

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新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP#3

 「“根拠なき不安”を越えて」#3

大澤: もうちょっとだけ専門的角度から入って議論を整理すると、近代が成熟を遂げて、アンソニー・ギデンス(イギリスの社会学者 競争力と公共性を両立させる「第三の道」を提唱 1938~)の後期近代に入ってくると、あれも選べる、これも選べるで、選択肢が過剰になってきて、ある種社会的な流動性が高まるのとバーターな訳なんですけど、そうすると、社会の形自体が前近代の包摂型社会(もし失敗してもところを得る、あなたの場所がありますよ)という構図が、後期近代になると排除型社会になる(一回失敗するともう処を得られない)選択肢は沢山あるが放り出されてしまう、という不安が前提になってきて、信頼型とか、安心型がベースの社会から、不安ベースの社会に変わっていく。

1985年生まれ
社会学者
若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書で注目される。
内閣官房「クールジャパン推進委員」メンバーなどを歴任。
日本学術振興会「育志賞」受賞

古市: でもどうして不安型社会なのに安田さんみたいな人がいるの?
大澤: 安田さんはなんだかんだ言ってエリートですよ。それはこれまでのバックグラウンドが保証してくれるんですよ。

三浦: 今の大澤さんのコメントでほとんど彼の抱えてる道筋って見えたと思うんですが、ただそれに対して河崎さんの異物感のあるコメントが随時投げ込まれてきて、でも拾われないで残ってるってことだと思うんですよ。で、先ほどからこの対角線(安田×望月)での繋がりっていうのは、典型的なエリート繋がりで、世の中で見てるんですよ。そして、河崎さんはシステムを変えるとか、あるいは変えるの無理だから新しいのを作ります、と完全に変革パターンの思考をしていて、そうすると、エリートの人たちが考えていることと変革者というのは全然違うんだけど、何でこういう対立が生じたかというと、近代が何処へ行ったわからないけど、多分グローバリゼーションの時代という風に形容する人もいるけど、新しい時代に対して、どういう処方箋を提供するかについてすごい大きな考え方の陣営が出てくる。じゃー最後の最後、一般人ということを考えたときに、一人ひとりが革命も起こせません、合理的な生き方を編み出すこともできません、といった時にその人が自分の狭い選択肢の範囲内で、どれだけ幸せに、克つ自己決定権ですごい満足の源泉である権利を行使できるかってことを考えなくてはいけなくて、多分ニッポンのジレンマはそこにフォーカスすべきではないか。

大澤: もう一個選択肢があって、「降りる自由」ってのが2000年代半ばにネットで議論されたことがあって、社会的な参画とか社会を変えるとか、何とか社会をよくしようと議論が盛り上がり過ぎた結果“息苦しい”という意見が出て「降りる自由」「非責任」(無責任ではなく責任から降りる)という自由を選択肢の中に入れるべきということで、息苦しさから脱する動きがあった。競争社会でのルールが画一化しすぎたため。河崎さんのような「変革するぞ」っていうタイプもいれば、逆に「降りることで自分の中のゲームを変える」という人がいて、この三つ目も選択肢の中に入れないと不安を解消することにはならないと思う。

ナレーション
保守か変革か、勝ち残りかドロップアウトか、そんなラベリングに捕らわれる必要はない、レッテルを超えていく術とは? >> 続きを読む

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新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP#2

「“根拠なき不安”を越えて」#2

 第1部 不安 前回からの続き

大澤: それは社会的な不安と存在論的な不安というのがあって、存在論的不安って言うのがあって1927年ニ芥川龍之介が「ぼんやりした不安を抱えてるんだ僕は、という遺書(友人への手紙を送って)の直後に自殺したんです。で、芥川龍之介が抱えていた不安って何だろうって学者ぼ間で議論され、社会的不安(大正から元号が変わり、昭和という激動の時代に入り、エリートである自分がどうなっていくのか?)と他方では存在論的不安はむかしながら、この先何年生きられるかわからないし、自分がなにができるかも解らない、という哲学的不安に近いもので、多分どっちかっていうと後者の方ではないか?これはいろんな人が本に書いてくれているので、それを読むところから始めてみる、ということがいいんじゃないか。

古市: 結局本を読んだ上での大澤さんは?

大澤: 僕は時間が解決すると思っているんです。読んでるうちに時間が経って30歳・40歳になるんじゃない?

    (え~~!そういうことが嫌なんじゃないの?って思っちゃう私)

ポイントは自殺するってのが危なくて、1903年に」華厳の滝ってところに藤村操という夏目漱石が一高で教えている時の学生が投身自殺するんですが、それもやっぱりぼんやりとした不安を抱えた自殺なんです。そのころ煩悶青年というキーワードが明治にあって、それが社会的話題になり、煩悶青年自殺ブームが起こるんです。

(この話、漱石がその1週間前の英語の授業で藤村を叱責したようで、叱責の原因は、訳読をしてこなかったとか、英文学自体の取り組み方が間違っているとか、ありますが、はっきりしません。訳読をしなかったことくらいで自殺はしないと思いますが・・・そしてそのことが原因で漱石はうつ病になったのでは?と言われています。この番組のもう少し後で、論客の河崎純真さんが、「この世界は関係性で成り立っている」という発言がありますが、関連性があって面白いです。)

    結局結論として本読んでも行き詰まって自殺するというのはアウトな選択肢で、そうじゃなくて時間が解決すると思いながらダラダラ生きていく、あまり考えすぎない、ということのほうが自分の20代30代に周りを見て思いました。

大澤さんもやはり曖昧に生きて来た。そして今なお曖昧さを残し、それが自信無さ気な雰囲
気を出していると言えそうです。上記の回答で「ハッハー、なるほど!」と思う人はいない
でしょうね。第一、前向きじゃない生き方の推薦ですから・・・・ちょっと意地悪?

三浦: 付け加えると・・・
              18とか20の間は大学生であったり、あるいは最初のキャリアに入った人だったりすると、選択肢って無限に見えて、自分の前に(手を広げて)こう選択肢があって、だんだん(手を狭めて)こうなっていくわけじゃない!意識的に選択したり、落とされたりして結果として取れる選択肢は少なくなってくると逆に安心していく。終身雇用の社会ではそれしか選択肢がなくてその道を一生生きていくことになるけど、しばらくはそれで持つ。中年になるともう1回不安が訪れ、“俺何やってきたんだろう”と周りの出世競争もあって、また別の不安が出てくるが、結局は希望と不安が裏返しに存在しているっていう感じは、まだ選択肢があまり膨大で若いっていうことなので、いいことなんじゃないの? >> 続きを読む

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新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP 「“根拠なき不安”を越えて」#1

新春恒例
「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」は 今回が7回目

新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP 根拠なき不安を越えて」#1

今、ニッポンを覆う、「根拠なき不安」ってナンだ?
分断が深まる中、分かり合う術は?「危機」のシナリオとは?
不安、絶望、そして…?ジレンマと付き合う希望は見つかるか?

 

  • ライター・編集者 望月優大(元・経済産業省) 経済産業省若手によるレポート 「不安な個人、立ちすくむ国家」が話題に。 OBの視点からどう分析?

  •  

経済学者 安田洋祐 ノーベル経済学賞で注目の理論「行動経済学」で 「不安」を解析!

 

 

国際政治学者 三浦瑠麗 北朝鮮の核保有からドミノ式に始まる 日本の危機のシナリオとは?

 

 

 

メディア史研究者 大澤聡 知識人にロールプレイ以外を許さない現代 「対話」は無理ゲーか?

 

 

 

 

 

 

 

 


ミレニアル世代の起業家たち
河崎 純真・那須野 薫・
木村 アリサ 祐美・望月優大
起業家たちの希望とは? >> 続きを読む

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130歳まで生きる、とトットちゃん

老人とは、気分が動かなく
なった人のことを言う。
次々と何かをしたいという
気持ちでいられる人は、
いくつになっても、たとえ
体が動かなくても「老人」と
呼ばなくていいですよね。

      黒柳徹子 84

90歳まで徹子の部屋をやって、90歳から政治のインタビューの勉強し、
100歳には政治のリポーターになっていたい。そして130歳まで生きる、と。

すごい‼

そんな彼女は小さい頃から読書障害と計算障害だったのでは?と自らの発達障害にも言及しています。リスペクト

意識のちから

余命3か月大林監督「一番好きな事が一番の薬」

“何があっても楽観的でいられる人に薬は良く効くんです”

  12月5日の徹子の部屋は「余命3か月」と言われた映画監督の大林宣彦(79)&恭子夫妻。
 骨まで転移のステージ4.余命半年。2日後に余命3か月になったという大林監督は「一言で云うと転移よありがとうです」そして「私たち表現する人間は、身の回りにあることは、みなプラスに考える癖がある。身体が暖かくなって嬉しかった。」と。
 40年前に「花筐(はながたみ)」の原作者、檀一雄さんに逢い、同じよう肺癌で口述速記でこの本を書いた。親父世代の戦争の消耗品になることの、断念や覚悟というものを、戦争を知らない自分たちが書けるのか?という気持ちがあったので、余命が少ないと言われた自分の体験が映画製作に生かせると思った。薬との相性がよかった。

  何があっても楽観的でいられる人には薬はよく効くんです。
人生一番好きな事をやっていれば元気!癌はいまはもうほとんどない。むしろ老いとの戦いです。
脳に転移したが、放射線で治療。癌は亡くなったが毛が無くなった。
戦争を恐れるよりも、平和を信じることが大切。
b成城大学に5年間いたが、採った単位が18単位。結局卒業まで単位は通れず。当時は「横に出る」という言い方をした中退。
 恭子夫人のプレゼントした指輪が瀬戸内海の海で見つかった話。桜貝を持ち帰ろうとしたがすぐに壊れてしまうと海にかえしたら、その桜貝がまた見つかり拾ったらその下に指輪があった。
 黒澤明監督の遺言で「映画には平和をつくる力がある」「400歳まで生きられれば、きっとこの世界を平和にしてみせる。映画にはその力がある」と言われ僕に託された。

  25歳、出版の予告日に壇一雄は赤紙がきて、満州へいった。
自分の命ぐらいは自分の自由にいきさせてくれ!戦争の消耗品になんかは決してならないと、言えなかった時代の映画。戦争に対する怯え感を戦争を知らない人に残したい。私は思い付きだけど、考えるのは上の方(天を指さし)が考えてくれている。君はこれをやるべきだ!と好きな事をやらせてもらっている。だから好きな事をひたすらやっていればいい。「花筐(はながたみ)」(檀一雄原作)の映画の撮影は無事終了し、現在の余命は未明となりました、と語る大林監督。

以下女性自身映画作家・大林宣彦語る映画の魅力「何年かけても平和作れる」より引用   https://article.auone.jp/detail/1/5/9/99_9_r_20170902_1504336292961146 >> 続きを読む