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20歳の知能 = 62歳の知能?

20代前半の時の知能が、晩年の賢さや認知に影響するという研究結果(米研究)

以下記事のまとめ:
 アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校のウィリアム・クレメン博士によると、脳の力を向上させ、加齢による脳の衰えを予防する上で重要なのは、「仕事の複雑さ」「教育」「認知知的活動」という3つの要素が必要だと推測されるという。
クレメン博士が注目したのは、62歳のときの結果だった。

 彼の分析では、教育や複雑な仕事がテストの点数に影響しているらしき兆候が確かに見て取れた。
 だが、これらの要素で説明できるテストの点の個人同士の差異は、たったの1パーセントでしかなかったのである。
 次に、各人の62歳のときと20歳のときのテストの点を比較してみた。すると、20歳のときのテストの点数によって、62歳のときの点数の差異の40パーセントを説明できることが分かった。
 要するに、20代前半のときの一般認知能力のテスト結果は、その後にその人物が受けた教育や仕事の複雑さとは関係なしに、42年後の頭の良さをうまく予測できたということだ。
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少なくとも認知、あるいはIQのような知能の一般的指標ということについて言えば、20歳前後になるまでは着々と伸びるが、20代前半でそれはピークに達するということだ。 この年齢を過ぎてしまうと、どのような教育を受けようとも、あるいはどのような複雑な仕事を行おうとも、それ以上一般認知能力テストの点数を向上させることは難しくなってしまう。引用終わり

 この記事から思い出したことは、すでにこの世を去った仲間たちのことだった。彼らの若い頃と晩年を思い出すと、確かに「賢さ」について晩年に大きく変化した人はいませんでした。

 この研究のテスト対象者は全て男性だったようです、テストは作業記憶、エピソード記憶、発話流暢性といった知能の抽象的機能のみを測定したそうです。このことからうかがえるのは、女性の得意分野のテスト内容なので、女性のテストケースも知りたいと思ってしまいました。
 女性は家事や料理で複雑な‟段取り作業”が晩年まで日常となっています。その上‟お喋り”は大の得意技、更に20代~30代の育児経験は脳の皮質面積を広げる効果に大きく寄与しているはずです。そう考えると、女性の場合は認知脳の発達ピークはもう少し遅れそうな気がします。また、複雑な作業の続行やお喋りの場を増やすことで、認知機能の低下を防ぐことも可能かもしれないかな?と、勝手に解釈しました。
 いずれにしろ世のお母さん方、子供は20歳までで知能が固まることをしっかり認識して子育をした方がいいようですよ!

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