安部元首相銃殺事件と統一教会・二つの疑問 後編

考えあぐねて出た答え、それは信仰というよりも「居場所」探しの結果で得た「共に語り合える共通意識を満たせる場への執着」ではないかという思いに至りました。

つまり「生きる場所」といえる場になっていたのではないでしょうか。

教会はその想いを強調するような、サタン(外世界)だの、先祖の怨みだの、地獄に堕ちるだのを吹き込み、信者同士の共通する会話が、あたかも事実のように思い込んでしまう。そして、同時に信者同士が同じような苦しみから救われるために頑張って献金している様が日常になると、そういった仲間があたかも戦友のように感じ、戦友たちとの慰めあいは生きる糧にもなってしまっているのではないかと思えてきました。
「外の人には解らない」という想いは、むしろ信者間の共通認識を高め、内部の絆が深まり却って優越感にまで発展してしまうのではないか?

日本人にとって「信仰深い」ことは、ある意味誇らしいことでもあるのです。
毎日仏壇や遺影の前に、新しい花、新しいお水(またはお茶)、新しいご飯をお供えし、手を合わせ、更には経を唱えることは、そうすることで、災厄から逃れ、平穏な日々を実現できると思い込んでのルーティンになっている人は少なくありません。
また、そうした行為は先祖の霊への敬意を表し、称賛に値する行為と評価されます。

これは「先祖の御蔭」思想ともいえる日本人の根底に根付いた日本的信仰形態です。

この先祖を守るのは旦那寺です。旦那寺では個々の家系を把握し、先祖代々の霊の管理をします。檀家たちは我が家の旦那寺を支えることになり、普請などの際には労や寄付を提供します。葬儀や行事の際にも手伝いに行くことになります。

現在ではその形態が崩れ、檀家も少なくなり、お寺の維持が困難になっています。 >> 続きを読む

「安部元首相銃殺事件と統一教会」二つの疑問

事件から3週間が過ぎ、容疑者の動機・旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との関連が明るみに出る中、反社会的カルト集団と安倍晋三という自民党大物政治家による、票集めのための教会依存、教会忖度、教会繁栄に寄与するなど、これまで全く知らなかった国会議員及び国政に関する思いもよらないような汚染が次々と露出されています。

しかもその歴史は長く、安倍晋三の祖父、岸信介の時代(1950年前後)から延々と受け継がれている癒着だったのです。

報道各社の記事をフェイクかどうか精査しながら、あまりにも酷い実情に触れて、正直日本の政治体制への不信は募るばかりでした。

今回の参議院選挙においても、落選ラインにいる候補者への票配分が、安倍元首相によってなされていたことも報道されています。

「文尊師は誠実な男」 岸信介が統一教会トップを賞賛した“異様”な機密文書)では、安倍晋三元総理の祖父・岸信介元総理が1984年、当時の米大統領に宛てた文書で、統一教会の開祖・文鮮明を称賛するとともに、当時アメリカで逮捕されていた文鮮明の釈放を求めていたことを報じた。しかし、統一教会の影響力は安倍家のみならず、自民党議員の多くに及んでいる。その中には、現役の大物議員の名も――。

山上徹也容疑者(41)の凶行の背景には、安倍晋三元総理と統一教会の関係があったことはすでに知られている。今回ご紹介する機密資料は、安倍元総理の祖父・岸信介元総理が1984年に当時の米大統領、ロナルド・レーガンに宛てた親書。一族と統一教会の深い関係を物語る“異様”な文書の内容とは――。

「文尊師は誠実な男」 岸信介が統一教会トップを称賛した“異様”な機密文書(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース

自民党議員の実名も、伊達忠一前参議銀議長・細田博之現衆議院議長・岸信夫防衛大臣(安倍晋三弟)・二之湯国家公安委員長・末松文科大臣・小鑓隆史・宮島喜文

「旧統一教会」 自民議員と関係続々 安倍元総理に票の割り振り依頼も(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

その他、磯崎官房副長官・平井卓也前デジタル大臣・田畑裕明(安倍派)総務副大臣・古田岐阜県知事なども・・・

銃撃男の母「統一教会に申し訳ない」 “政治と宗教”問われた公明副代表は?(日テレNEWS) – Yahoo!ニュース

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ピラミッドスキームが生まれた背景

 

勘違いの幸福追求

「モノの豊かさ」が幸福をもたらす唯一の条件、と思い込んでいた人間たち。
実はそのことが限りない欲求を産み、人間を強欲に偏らせてしてしまったのではないか?
「それは詭弁だ!」という声が聞こえてきそうです。
「モノの豊かさこそ幸せのプライマリー条件でしょ!」
やはり、あなたもそう思います?

勿論私たちはその目的に向かって進み、今日のようなモノに充たされた豊かな社会をある意味では実現することができました。
「ある意味では」という条件付きでです。

つまり、私たちはモノには充たされましたが、精神的に満たされたと言えるでしょうか?という疑問付です。

最近では田舎暮らしが人気となり、モノに充たされた都会暮らしを捨てて、のんびりゆったりと暮らすライフスタイを好む人たちが増えているということですね。

イケイケどんどん空間から、緩い、まったり空間への転換なのでしょう。

英語によると
abundant lifeは物質的に豊かな生活
satisfied lifeは、納得のいく不満のない生活・・・・・満足
fulfilled lifeは精神的に満たされた生活・・・・・・・充実

ちなみに「満足感」( satisfied)は欲求が満たされ納得できた感覚。
ただ、少々の不満があっても、以前と比べれば満足すべき。という使い方もあります。
「充実感」(fulfilling)の場合、「充実すべき」という使い方はありません。

「充実した人生を送っています」現在形で継続的に使う場合多いのでは?
充実は継続的意味があるような気もします。

反面「まあ、満足な人生だったと言えるでしょう」のように、過去形で使う場合と、一時的に満足したときに言い表すことが多いような気がします。

さて、あなたは物質的に豊かかも知れませんが、すべてに納得して生きていますか?
また、精神的に満たされた生活をおくれていますか? >> 続きを読む

プーチンが投げかける世界(人類)の在り様

プーチン大統領というサイコパスあるいはソシオパスによって、ウクライナの多くの人々を死に追いやり、生き残った人たちには今も尚、計り知れない苦痛を与え続けています。そればかりか、世界中を混乱に貶め、全世界の人々の平和な生活を脅かしていることに何の罪悪感を抱くことなく、ヒトラー以上の非道行為が続いています。

シリアの若者たちは、自分たち同様、容赦なく国と人々の崩壊行為を続けるロシアに対する敵意共感から、傭兵として赴き命を落とす者も絶えません。

ロシア傭兵となる中近東などから集まった1万6000人の志願兵をも同じ運命に晒されています。

元ワグネル傭兵、ロシア批判 「外国への軍事介入停止を」
2022年5月20日 12:00 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ロシア ウクライナ ロシア・CIS シリア 中東・北アフリカ ]
ロシア民間軍事企業「ワグネル」の元傭兵(ようへい)マラト・ガビドゥリンさん。仏パリにて(2022年5月11日撮影)。(c)STEPHANE DE SAKUTIN / AFP

ロシア政府が傭兵を使っていることや、時には道徳的規範・価値に相反するようなことを傭兵にやらせているのを明らかにしたかったと話す。

戦う以外の仕事を知らない百戦錬磨の兵士や、戦争を経験してみたい「ロマンチスト」もいるが、傭兵の大半は月何千ドルにもなる報酬目当てだという。

シリア・パルミラ(Palmyra)近郊に派遣された際には、手りゅう弾で重傷を負った。だが、ロシアの内戦介入は、シリアにとって何の役にも立たなかったのではないかと今では思っている。

「シリアの国民は、電気も燃料もなく、おなかをすかせ、寒さに耐えている。それだけだ。この点を考えると、介入は何の助けにもなっていない」

ロシア政府は現在、ウクライナでの支配地域の拡大をもくろんでいる。ガビドゥリンさんは、ロシア市民は日々の生活にも苦労しており、国内問題に集中的に対処した方が賢明だと指摘する。

「ロケット弾はあっても普通の車が買えないなんて! ロシア版アイフォーン(iPhone)も製造できていない。私たちは西側の技術に完全に依存している」「まずはこういうことを解決すればよかった。しかし(ロシア指導部は)自分の評価を高めるために小さな戦争で勝利を収める方が重要だった」

さらにガビドゥリンさんは「本当に尊敬され、目標とされるため、国内問題に取り組むべきだった。私たちはウクライナの健全な模範になれた」「そうすればウクライナは私たちを押し返すのではなく、自ら歩み寄ってきただろう」と語った。

元ワグネル傭兵、ロシア批判 「外国への軍事介入停止を」 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

 

プーチンの影の傭兵部隊と言われる「ワグネル」
ウクライナを含む各地に傭兵を送り込んでいると言われ、「プーチンの影の軍隊」とも呼ばれる民間軍事会社「ワグネル」。その活動の実態と黒幕とされる人物に迫る調査報道。 ナチスに傾倒する元軍人が設立し、プーチン大統領と深い関係を持つ新興財閥が出資しているとされるワグネル社。ロシアが軍事介入を進めてきた中東やアフリカで暗躍してきたと言われている。専門家が事実上国の機関と指摘するこの組織の実態を関係者や専門家の証言、様々なルートから入手した映像や内部文書などを通じて、浮かび上がらせる。原題:Wagner:Putin‘s Shadow Army(フランス 2022年)6月1日NHK BS世界のドキュメンタリーで放送予定

「ワグネル 影のロシア傭兵(ようへい)部隊」 – BS世界のドキュメンタリー – NHK >> 続きを読む

プーチン解体

ロシアによるウクライナ侵攻から24日で3か月を経ましたが、未だに収束の兆しが見えない有様です。
世界中から非難を浴びせられている「プーチン」という人物。
良心を持ち合わせていないような残酷非道な行為は果てしなく続くように思われます。

このようなプーチンの行動に関しての「何故?」を解き明かすことに明け暮れ、プーチンの思想や信念だけではどうしても納得できない部分にせまっていました。
どうしたらこのような行為を発現し続けることができるのか?
そのことを調べているうちに「サイコパス」「ソシオパス」という「社会病質者」反社会的人格障害を持った人の可能性が浮き上がってきました。

「サイコパス」と「ソシオパス」よく似ていますが、ちょっと違うようです。どちらも反社会性パーソナリティ障害に分類されます。大きな違いは「サイコパス」は先天性、「ソシオパス」は後天的という違いで、ほとんど同じような「反社会性パーソナリティ障害」をもちあわせているようです。とくに両者共通の「共感」「良心」「罪悪感」の欠如がみられます。

このような性格は、正にプーチン大統領そのものに思われてなりません。

「反社会性パーソナリティ障害」
社会病質者、精神病質者を内包している「反社会性パーソナリティ障害」(非社会性パーソナリティ障害とも言われる)の定義とは、精神の傾向や特徴に社会的規範や他者の感情を軽視したりし、また不誠実であったり言動が欺瞞であったり暴力をふるうことも厭わないパーソナリティ障害のこととなっています。

先天性と後天性の違い
「サイコパス」が先天的な遺伝によって獲得されるのと違い「ソシオパス」は後天的なものが原因だと言われています。
主に親の育て方や家庭環境の影響が原因で子供は「ソシオパス」になります。出典: http://www.irasutoya.com

一般的には「サイコパス」と「ソシオパス」は同義として扱われていますが原因が少しだけ違うということです。
治し方もわかっておらずどちらの性質も通常の社会に溶け込んでいることも珍しくない反社会性パーソナリティ障害です。

犯罪心理学者「ロバート・D・ヘア」
サイコパシーチェックリストを開発した犯罪心理学者「ロバート・D・ヘア」は「サイコパス」「ソシオパス」の特徴、定義に、
・良心の欠如
・他者への冷淡さ、共感しない
・嘘を平然と吐く
・行動の責任を取らない
・罪悪感がない
・過大な自尊心かつ自己中心的
・しゃべり上手で表面では魅力的な人間に見える
出典: http://www.irasutoya.com

「サイコパス」の特徴である冷酷さや無慈悲、エゴイスト、感情の欠如、結果主義ですが、これらに加えて反社会性が伴わなければ「サイコパス」とはならないようです。現状「ロバート・D・ヘア」のサイコパシーチェックリストのみが判断基準となっています。
一方「サイコパス」は脳の活動が通常の人とは違うことがその原因とされており、眼窩皮質と扁桃体周囲の活動が低下していることが特徴として挙げられています。

近年の脳科学の進歩で、他者への共感性や「痛み」を認識する脳の部分の働きが一般人と大きく異なることが判明しています。出典: http://www.irasutoya.com

一見では魅力的な「サイコパス」 出典: https://googirl.jp
「サイコパス」「ソシオパス」共に一見すると魅力的な人間です。
自分がよく見られるためであれば進んで人助けをします。
ナルシストな傾向が強く現実主義。利己的なので関係が深まるにつれて相手が異常だと気づくことも珍しくはありありません。

 サイコパス「空想虚言者」 出典: https://ja.wikipedia.org

「エミール・クレペリン」
ドイツの医学者「エミール・クレペリン」は精神病質「サイコパス」の特性の一つに「空想虚言者」という類型があるとしました。
「サイコパス」は一見して博学で様々な分野に置いて豊富な知識を持っているように見えるがよくよく調べるとそれらは他者からの知識の寄せ集めである。
外来語や難解な言葉、人を驚かすような言説を好んで話す。
他者からの批判を許さず、自己中心的な空想に陶酔する。
など、自らの嘘を信じてしまえると言います。

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多様性が世界を変える?

「多様性とかダイバーシティーという言葉は最近では生活の中にすっかり浸透してきましたが、その理解度というと、まだまだ表層部分にとどまると同時に偏った理解のまま、言葉だけが独り歩きしながら「実践している」という誤解を生んでいることに気づかないでいるように思います。

社会において、バズワードとも言える「多様」を口に出すのは簡単です。
しかし、実際に体現するとなると、それが可能な人はというと疑問に思います。
社会の変化に対応するための、根本的な多様性とは、少しズレているのではないでしょうか。

単に性的(LGBT)や人種の多様性、障害者、子育て支援、高齢者支援に止まらずありとあらゆる分野において、更には見えない深層部分の思想、哲学、価値観、宗教、文化、個性、等々広範に及びます。
多様性とはつまり、個人的集団的状況や文化、精神の在り方のことです。

多様性という言葉の認識の差が、日本と海外の差と言っても過言ではないかと思っています。

ほぼ同一の環境で、似た価値観の人と暮らすことを好む日本社会。
そして、常に多様な人種に囲まれて、幼少時代から過ごすことが普通な欧米社会。
どれだけの思考の違いが、そこにはあるでしょう。

これまでは、日本の単一の価値観でも、社会は成り立ってきました。
多様さを排除する方法が、最適だった時代もあるかもしれません。
しかし、現在は異なります。
異質なものを排除するよりも、異質なものから新たなアイデアを得る主義です。

社会の多様性とは? 「9割が勘違い」する本当の意味 (altea.in) 参考 抜粋

1960年代、デジタル革命が起こり始めたシリコンバレー。
サンフランシスコ周辺には、非常に多様な文化が存在していました。

ヒッピーやバイセクシャル、ゲイ、レズ、MBAや研究者、音楽家や芸術家。
薬で頭が少し飛んだようなキッズや、ハッカー。
社会性がある人も、まったく無い人も、一緒になって生活していたのです。

そんなシリコンバレーに、いつしか「世界を変える」という反骨精神が生まれました。
世界を変えるという革命の前に、シリコンバレーの人々は一緒になって議論しました。
互いを受け入れ、価値観の違いを受け入れ、融合させ、上乗せし、アイディアを出し合ったのです。
ヒッピーとハッカー、投資家に学者、先生、MBA保持者、芸術家。
あらゆる個性と個性が混ざりあいながら、他社を受容し、受け入れ、発想を高めあいました。

結果、コンピューターを中心とした新しい世界が幕を開けたのです。

社会の多様性とは? 「9割が勘違い」する本当の意味 (altea.in)引用

日本における「多様性」の捉え方は、時代の流行思想という程度のものかもしれません。つまりこれまでの経験に上積みする一部のレイヤー的考え方です。

しかし、そもそも「生物多様性」とは、生きものたちの豊かな個性と、相互のつながりのことをいいます
これらの生きものはどれを取ってみても、自分一人、ただ一種だけで生きていくことはできません。
多くの生命は他のたくさんの生物と直接または間接的にかかわり、初めて生きていくことができるのです。
この関わりをたどっていけば、地球上に生きている生きものたちが、全て直接的・間接的につながり合い、壮大な生命の環を織り成していることが分かります。
「生物多様性」は、この地球という一つの環境そのものであり、そこに息づく生命の全てを意味する言葉に他なりません。

万物の形成に関わる重大な仕組み、それが「多様性」なのではないでしょうか。

つまり、「多様性」は受け入れるという上から目線の傲慢な姿勢では体現できないのではないかと思うほどです。むしろこの「多様性の仕組み」が及ぼす関係性を尊重しなければ、生物も世界も成立が危ぶまれるのではないかと思ってしまうのです。

実は私の経験からも、このことは大いに納得できるものです。私自身、過去(数十年前)には単一の価値観に縛られ、その狭小世界で右往左往していた時代がありました。

そして、まだそれほど「多様性」を叫ばれていない時期に、釈迦の根本思想「縁起」という理念に出逢い、「万物は何一つとして、単体で成立(生きている)するのではなく、多くの関係性に依って成り立っている。」ことを知りました。

「多様性」とはまさにこのことではないかと思うのです。

実際、この「関係性で成り立つ世界」を深く理解していくに従って、それまで私の内側に巣くっていた「怒り」が次第に薄くなって行くのを感じました。

ちょっとしたことでイラついていた自分は、拒否、反発、否定の連続でした。
ところが、「関係性で成り立つ世界」が浸透することで、肯定することが身につき、余程でない限り腹が立つことがなくなりました。

「怒り」の希釈は「不安」や「恐れ」の希釈にもつながりました。それは「心の安定」をつくり、平和と豊かさに包まれる日常へと変化していったのです。

人が「怒り」「恐れ」から解放されるということがどれほど意味深く、人生を豊かに彩るかを実体験したのです。

つまり、単一性は分離をつくり、対立を生み、異質な者への拒否反応、警戒心、同種意識(異質視されていないか不安)の強迫観念、更には怖れまでも生み出していたということがわかりました。

多様性を深く理解し、尊重し、感謝し、体現することこそ、結果として平和を実現できるのではないかと確信するようになりました。

それは個人においても国においても同じレベルです。

ヒトラーはこのような多様性に逆らい、単一性を信じて疑わないことで、破滅の道へ進んでしまいました。それだけに留まらずユダヤ人600万人もの殺戮という恐ろしい歴史の結果を残してしまいました。

その道をプーチンも歩んでいます。更に彼は街ごとを廃墟にし、ウクライナ人の生きる根幹まで奪ってしまっています。

それもこれも、原因はみな権力への絶対崇拝。つまりそれはヒエラルキー世界観であり、言い換えれば「否多様性」という価値観への固執なのです。

このように単一思考・単一価値観が人間をどれほど愚かな行為に導くか、まざまざと見せつけられているように思います。

「多様性に生きる」と「否多様性に生きる」とでは、幸福感が全く異なるということを欧米諸国の人たちは知っています。だから彼らは「多様性」をすんなり受け入れることができました。

そのような幸福感を体験していない人たちにとっては、絵空事の世界でしかないのです。絵空事を信じることなどできようはずがありません。

「そんなものは無い」と決めつけ、わが信念を貫いているのでしょう。
ロシアの体制も多様性の一つですから、その存在を否定することはできません。
それが価値観を異にする他国に及んだことが問題です。

世界は、非多様性の存在を認めた上で、強迫や暴力の実行で他国の多様性を犯さないルールが必要不可欠になっています。

たとえ独裁国家という体制であっても、国民がその体制に満足していれば問題ありません。
しかし、その体制に不満をもつ人がいれば、自由に他国へ移民できるシステムも必要です。

世界は大まかに自由主義とそれ以外の国に二分することになるかもしれません。
そうなると外交や貿易など、資源の流通も同種のグループ間に偏るかもしれません。

その際、異なる価値観の国が隣同士の場合、資源輸送のためのパイプライン問題もあり、一朝一夕にはいかないと思うのは当然です。

ところがこういう時には、降って沸いたような新しいテクノロジーが出現します。
実は降って湧くのではなく、下積みの研究が公開されず秘密裏に隠されてされていたということもあり、それが日の目を見るに至るということです。

例えば
今から46年以上前に存在した燃料の要らないエンジン。ニコラ・テスラは、「地球全体の磁場」を利用し電気振動と共鳴させることで空間からエネルギーを無限に得られる仕組み(フリーエネルギー)を構想していた。資源(燃料)を全く使わない地球のパワーを利用した究極のエネルギーです。

  • テスラは燃料の要らないエンジン「放射エネルギー利用装置」として特許を取得
  • 人類に利便性と幸福を常に願っていたテスラが、無料で使える電力供給システムを実現することを知り、エジソンと電力会社は面白くなかったのは想像がつく、まさかそこまでひどい仕打ちをするとは・・・(最終項に詳細を記載)

https://regoist.com/3571/ 「フリーエネルギー」公開!世界の電力システムが一新される瞬間が来る! | 知的好奇心らぼ (regoist.com)引用

また、
2016年のニュース『アメリカ ネバダ州に住むマックス・ローハン君 13歳が、たった1600円(14ドル)という低コストでフリーエネルギー装置を実現。 主な材料は大きなコーヒー缶1個に電線、コイル2巻、スプーン1本! テスラコイルをヒントに開発』

公にはされていないが、何とフリーエネルギーは各国の研究者により自作されている。テスラのフリーエネルギーの原理は安価でシンプルに実現が可能なのだ。
既に世界的には発表済だった!(日本では全く情報なし・・・「2050年 未来のエネルギーについてのシンポジウム」

https://.youtube.com/watch?v=wFiW2…

そのほか
「ツェネック表面波」は、地球の表面を導波管として使用し、通信信号や電力を長距離にわたって効率的に伝送できるようにする電磁波です。

世界のエネルギーシステムを一新する「ツェネック表面波」
世界中にラジオの電波のように安全に電力を供給するツェネック表面波。しかも既存の電力システムで受電が可能。更に未来戦争で使用される電磁パルス攻撃を受けても停電しない!

発見者ヨーナタン・ツェネック(1871-1959)は地球の表面上の電磁波伝播を研究した最初の既知の科学者の一人でした。
「ツェネック表面波」は、地球の表面を導波管として使用し、通信信号や電力を長距離にわたって効率的に伝送できるようにする電磁波です。
ツェネック表面波では、電力が電磁波を使用して従来の伝送線路を介して送信されるのとほぼ同じ方法で、地球の表面に沿って電力が送信されます。

20世紀初頭には、電磁波理論の2つの理論が共存していました。従来のアンテナを介して見通し線上で送信され、距離をかけて空間へと消散する古典的なヘルツ放射波(地上波)です。

(参考)「フリーエネルギー」の歴史 引用
アーバスQラー QArmyJapanFlynn【フリーエネルギー】より抜粋

「燃料の要らないエンジン」の登場と開発者の不審死
米エド・グレイは、テスラが特許を取得した”放射エネルギー利用装置 “の応用であるのR.E.モーターを開発。「燃料の要らないエンジン」として当時注目されていた。

グレイは1974年の終わりまでにR.E.モーターを量産体制にし一般の人々に役立てるつもりでした。

しかしロサンゼルス地方検事局の強制捜査により、彼の研究資料や記録、図面、試作機などあらゆるものが押収されました。

世界初の燃料の要らないエンジンがロス地方検事に圧力をかけられている」「そして地方検事の背後には石油資本や自動車資本がある」と報じた「ザ•ナショナル•タットラー」紙は後に廃刊になり、グレイも不審な死をとげます。

そのほか多くの闇に葬られた研究者たちが存在していたと言います。

さらに詳細は「フリーエネルギー」公開!世界の電力システムが一新される瞬間が来る! | 知的好奇心らぼ (regoist.com)

このようにニコラ・テスラの時代から、フリーエネルギーの研究は行われ、日本においても開発に成功した方も存在するようです。

フリーエネルギー開発者 高頭恭胤さん

短編『フリーエネルギー2』 – Bing video

量子エネルギー発電機

Electric power of Self-sufficiency フリーエネルギー特集 | phase-magazin (phase-magazine.com)

これまでは、石油業界、電力業界など世界的経済の根幹にある企業から、こういった研究は喜ばれず(企業存続を脅かす研究のため当然)闇に葬られてきましたが、このような貴重な方々の開発が、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機という現実によって、研究が表面化し、現実的になるのも近いような気がしています。

もしそのようなことが現実化したら、世界の枠組みは大きくリセットされ(グレイトリセット)、これまでとは全く異なる新しい世界が構築されるかもしれません。

私たちの思考も単一・画一思考から多様思考に変換し、問題の本質に目を向けることが、もしかしたらウクライナ危機の解決策にもつながるかもしれないと思うのです。

世界観のスペクトル

包括的視点の重要性

 歴史とは、ただ、起きた物事の記録だけではなく、人類の成長の記録とも言えます。その意味においては「世界観のスペクトル」という観方もできるのではないでしょうか。

『インテグラル理論』をバックボーンとする『ティール組織』(フレデリック・ラルー 英知出版 初版2018年)が、世界でベストセラーになり、日本でも、その提唱者ケン・ウィルバーの思想が注目されるようになっています。

ケン・ウィルバー(Ken Wilberは、トランスパーソナル心理学者であり文明思想家である。広範な知を統合してきた業績から「意識研究のアインシュタイン」と呼ばれています。

日本で出版された『インテグラル理論』の原題はA THEORY OF EVERYTHIGです。日本語で「万物の理論」。この世界に生じる全ての現象を包みこんで説明できるように「統合」するのが「万物の理論」です。

『インテグラル理論』については、別の機会にふれることにして、今回はケン・ウィルバーの意識研究の枢軸となっている意識をスペクトルとみなすという論理から、世界観の移り変わりの歴史を一つのスペクトルとみなす考察を試みました。日本において、こういった考え方の代表は『密教』、特に空海の思想に近いものがあります。

 スペクトルとは

スペクトル(英語: spectrum)とは、複雑な情報や信号をその成分に分解し、成分ごとの大小に従って配列したもののことである。2次元以上で図示されることが多く、その図自体のことをスペクトルと呼ぶこともある。様々な領域で用いられる用語で、様々な意味を持つ。現代的な意味のスペクトルは、分光スペクトルか、それから派生した意味のものが多い。

参照: ja.wikipedia.org/wiki/スペクトル

「東洋的」、「西洋的」と呼ばれる人たちは、互いに異なった言語、方法論、論理を用いているため、自分たちが全員、まったく同一のスペクトルの異なった帯域、あるいはレベルにのめりこんでいることに気づいていない。互いに互いが誤っているとする論争は、各人が別々のレベルから一つのスペクトルについて語っていることを認識することによって、はじめて解決される。
(ケンウイルバー著「意識のスペクトル」より)

プーチンによるウクライナ侵攻、精神異常者ではないかというほどの徹底的蛮行は、戦争犯罪と世界中から非難を浴びながら、益々エスカレートしています。 >> 続きを読む