ヒエラルキーからフラットへ 世界観シフト

  先回に引き続き、今回はヒエラルキー(ピラミッド型階層構造)からフラット(ネットワーク型全体構造)への移行が徐々に進んでいることを踏まえて、そのビジョンや具体的動向などについて、また個々の変化を可能にする手立てなどをお話してゆきたいと思います。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグに「この世の謎を解き明かしてくれる知的冒険の書だ。」と言わせた、『サピエンス全史』の著者、ユバル・ノア・ハラリ氏による人類の歴史に関する説では、ホモサピエンスが地球上に生き残り、あらゆる食物連鎖の頂点を獲得し、人類をかくも発展させた理由として、7万年前の「認知革命」の結果であると言っています。

この説はほぼ世界中で定説になりつつあります。

約250万年前に、アウストラロピテクスから進化して、人類の祖先が生まれ、約200万年前にはそこから、現在の人類以外の人類も進化しました。

例えば有名なネアンデルタール人のホモ・ネアンデルターレンシスや、北京原人やジャワ原人のホモ・エレクトス、その他、ホモ・ソロエンシス、ホモ・フローレシエンシス、ホモ・デニソワなど、他にもたくさんの種類の人類が同時に生きていた時代がありました。

現在の人類のホモ・サピエンスが生まれ、生きていたのは15万年前。
その頃には、ネアンデルタール人や、ホモ・ソロエンシス、ホモ・デニソワなども生きていて、ホモ・サピエンスは、アフリカで細々と暮らしていただけだったのが、なぜ現在ではただ1種類生き残り、文明を築き、世界を征服することができたのか?
これが、『サピエンス全史』の問題提起です。

『サピエンス全史』では、7万年前にホモ・サピエンスに起きた「認知革命」だといいます。
さらに『サピエンス全史』では、その後の「農業革命」と「科学革命」が起きたことが大きいとしていますが、それは認知革命があってのことです。
そして、それらの2つは、認知革命の強みをより強化するものとし、『サピエンス全史』では、この認知革命こそがホモ・サピエンスを現在まで、地球全体に繁栄させている要因だと言うのです。

「認知革命」とは一体どのようなものなものか?

それは「虚構、フィクションを考え、伝える能力」と言っていいでしょう。例えば、噂話などです。
誰かが「危険が近づいているよ」というと、それを噂で広めるような能力です。
また「〇〇は、私たちをまもってくれるよ!」「又は〇〇は不幸を呼ぶよ!」などという虚構を信じることで迷信や神話・宗教が生まれます。

このような虚構を生み出し、信じ、伝える能力は、多くの顔も知らない人々が繋がり、協力関係を可能にします。

そして、この虚構は、すぐに別の虚構に入れ替えることができます。
それは進化よりはるかに早く、ホモ・エレクトスは、200万年の間同じ石器を使っていたのですが、ホモ・サピエンスは、次々と新しい神話やイデオロギーを生み出して、急激な発展を遂げることができるようになったのです。

こうして、7万年前にこの認知革命が起きてから、ホモ・サピエンスはアフリカを出て、急速に世界中に広がって行きます。
そして他の人類は次々と絶滅し、約3万年前に最後に残ったネアンデルタール人が絶滅し、私たちホモ・サピエンスだけが残ったというわけです。

このようにして人類は、見ず知らずの人と協力する体制を作って行きながら、3つの虚構を生み出します、国と宗教とお金という虚構です。

階級差別男尊女卑、これも虚構を生み出す能力が創り出した結果と言えます。

どうやらピラミッド型世界観はこのあたりから発生していることが解ります。

こうして世界中の国々が、虚構という目くらましの元で、虚構を行使する権力を握る支配者とそれを信じて従う隷属者に分かれて行きます。

つまり、「虚構」を生み出す認知能力は人間をまとめて自由に動かす便利な道具だったともいえるようです。

今もなお統合管理機能、中央集権型体制の維持のためになくてはならない道具として便利に使われています。

ピラミッドの底辺には一般大衆が位置し、その上には体制維持の末端権利を与えられた既得権益者が位置します。その上はその既得権益を与える権利者・支配者が位置します。

国のTOPはそれぞれ異なりますが、大方、「神」やそれに準ずる虚構が据えられます。

TOPの下が国の政府及び官僚のはずですが、実質的には大企業、マスコミ、学校、病院、宗教などの団体です。

政府と大きな団体は、固く繋がっています。なぜなら、各団体は政党と繋がり、政党は常に関係団体に忖度しながら自分たちが送りだした兵隊たちを管理、支配しているからです。

実質的には政府が国を動かすのではなく、官僚やその下に位置するはずの財閥とその配下の各団体権力者によって動かされていると言っても過言ではないでしょう。

ピラミッド型構造においては、縦関係は忖度と隷属関係のみです。

上下関係を良くしておけば、いつか、権力者の甘い汁にありつけたり、あわよくば段階をアップできる可能性があります。それがピラミッド型構造住民の成功の証なのですから、そのための努力を惜しみません。

少しでも階段の上を目指すことが、人生の目標であり、それのみが幸せを享受する道、という虚構の上に創られた世界観です。

既得権益者は大衆(労働者)を支配し、権力者はその既得権益者を支配する。

政府、資本家、大企業、メディア、学校、医療はそれぞれ繋がり、大衆をコントロールするシステム、構造が堅固となり、ラットレースとしての競争も次第に激化されたのです。

このような熾烈な経済戦争とも言えるシステムが始まった起源は・・・・

18世紀から19世紀にかけて起こった大量のハイテクな機械の発明により、産業の主体が手作業から工場による大量生産に変わった一連の出来事の事、産業革命が起こりました。

それと並行し18世紀イギリスで農業革命が起き、農作物の自給自足から、農産物の商品化が進むようになりました。それまでは封建制度(奴隷制度)の下で、資本家は奴隷貿易(ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ間)で利益を得ていましたが、農業革命、産業革命により、世界貿易が発展し、それがきっかけとなって資本主義のピラミッドシステムによる競争も世界中に広がります。
19世紀後半にはアメリカ、ドイツで第二次産業革命(電力工業)が起り、富める国と貧しい国の格差が拡大してゆきます。

日本は、江戸時代末期に高度に発展していた欧米諸国の侵略から自分たちを守るために、彼らの持つ科学技術・社会制度を取り入れることにしました。
当時の欧米諸国が経済発展をさせるために導入していた経済システムこそが、資本主義だったのです。

資本主義とは、生産手段を所有する資本家が、生産手段を持たない労働者を使い利潤を作り出す社会システムのことです。

明治維新以後、日本は富国強兵・殖産興業を掲げて、鉄道・電信・鉱山・造船など官営事業の創設と、紡績・製糸など模範民間工場の育成産に全力を注ぎます。
一時は日本の製糸輸出は世界一にまでなりました。

こうして物質資本主義(モノ・お金を優先する)が開花しはじめ、今では拝金主義は信仰化し、日本の隅々まで宗教の如く行き渡っています。

出典Wikipedia  https://ja.wikipedia.org/wiki/物質主義

物質主義(ぶっしつしゅぎ、英: materialism 、独: Materialismus )とは、物質的・即物的なものごとを、他のものごとよりも優先させる態度のこと。唯物論とも言う 。ここで言う「物質」とは比喩的な表現であり、人により解釈の幅があるが、おおむね「衣食住」のことや、いわゆる”経済的”なこと、すなわち「財貨」・「金銭」・「物品」の獲得・所有・占有・使用などのことを指していることが多い。特にこの場合は経済的物質主義(英: economic materialism)、物質中心主義とも言う。

資本主義(しほんしゅぎ、英: capitalism)または資本制は、国政によってよりも営利目的の個人的所有者たちによって貿易と産業が制御(コントロール)されている、経済的・政治的システム 。特に近現代の資本主義の根幹は、自由資本主義・リベラルキャピタリズム(liberal capitalism)と呼ばれており 、資本主義に基づく社会は「資本主義社会」「市民社会」「近代社会」「ブルジョア社会」等という 。

その結果モノは溢れて一見豊かになったように見えるけれど、心は満たされていない、殺伐とした社会となったのです。

このピラミッド型構造世界に住む住民たちは、常に周囲(同段階内・横関係)とは競争関係にあるので、まず自分と自分の家族を守ることを優先します。

その上で、自分や家族にとって何が利益をもたらすか?という、損得勘定を考えた上で周囲と同調したり、協力したりします。

もし不利益をもたらすようなことがあると、冷酷に無視したり、足を引っ張る行為も否めません。学校でのいじめの実態も、こうした大人社会がもたらした悲劇です。

こうして、個々それぞれが牽制したり、防御のための監視、危機感を堅固にすることを怠ることができない生活を強いられる社会を創ってしまったと言えます。
そのために被るストレスは計り知れません。

日々の生活の視界は自分の家の屋根の下、そこから広がることはありません。なぜなら、そこだけで精一杯だからなのです。それ以上外側を憂慮する余裕などなく、むしろそれらを守るため、また忖度と隷属のために持てるほとんどのエネルギーをつかいます。そしてその負荷によるストレスを解消するにも更に多くのエネルギーを必要とする、というスパイラルにはまってしっているのですが、ほとんどの人はそれを当たり前のように受け入れ、そのことに気づく余裕すらありません。

みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか。

この生活を続けていると、夢や希望などとも縁遠くなります。只々、終身刑囚のように、一日一日を無事にやり過ごすだけの人生を歩んでいる人も少なくないでしょう。
競争を続ける中では、汚い、ずるい、は当たり前になってきます。
それにいちいち引っ掛かっていては、余計にしんどくなるだけなの・・・・・・。
そんな汚さ、ずるさ、理不尽、不条理にまみれて、どこにもぶつけられない、やるせない、切ない気持ちを引きずりながら、同類と慰め合う酒が唯一のストレス解消といった人々が、夜の街にあふれています。
その人たちの視点は、やるせない、切ない世界から一歩も出ることがないでしょう。

「生きる=苦悩すること」という常識が、益々定着されたのも理解できるでしょう。

そんな大人たちの暮らし方を見てきた子供たちは、親のまねをしたいと思わなくなってきています。親や周囲の大人たちが楽しそうではないからなのです。

自分はもっと人生を楽しみたい、と考えるようになって当然ですよね。
彼らはきっと仲間や友達と、そんな話で盛り上がるでしょう。

仕事という語は、事に仕える、と書きますが、この仕事という概念が変化しつつあるのもそのような影響が大きいでしょう。

「面白いことをして暮らしを維持する」への転換なのでしょうか?

多くのコト、モノが多様性を孕み、それとともにいろいろな概念が多様化しつつあるように感じています。こうなると普遍的世界観の錯覚にしがみついている人たちは、取り残される怖れがあるでしょう。

余談ですが占星術で同じような未来予測をしています。

2021年、風の時代が始まる  2021年、風の時代が始まる (edl.co.jp)

2021年は分岐点 地の時代(から風(〇)の時代になると言われている。
縄文時代、江戸時代のような丸い輪を表すこうぞうになるのでは?

火のエレメント…直 感・情 熱
土のエレメント…物 質・安 定
風のエレメント…情 報・客 観
水のエレメント…感 情・融 合2020年には土(物質の世界)から風(情報の世界)に変わるということで

なぜ「風の時代」なのか?というと、天体の動きと関係があります。
2020年12月22日、木星と土星が重なったというニュースがありましたよね。これは20年に一度起きる「グレートコンジャンクション」という天体現象で、今までの200数十年間、ずっと「土の星座(牡牛座、乙女座、山羊座)」で重なっていたそうです。ところが、今回から「風の星座(双子座、天秤座、水瓶座)」で重なり、これが今後150年弱の間続くというのです。

そのため、西洋占星術の世界では「風の時代」が始まるとされているわけです。

地(物質)から風(情報)へ、絶対的な権威に従う時代から自分の頭で判断する時代へ。 少し Google 検索して情報を拾っていただくと、いろいろな気づきがあるかもしれません。

インターネットなど、情報・コミュニケーション技術は、「風」の世界のもの。

2020年、そういったテクノロジーを扱うことが不得意な人たちも、世の中の流れに巻き込まれて使わざるをえなくなったのは、風の時代を実感できる出来事の一つだといえそうです。

これまでの「土の時代」は、「土」というだけに、あらゆるものが根ざしていた時代。「風の時代」は、根ざすというよりも少し浮いて、いくらでも流動的に動ける、そういう時代です。

学校のテストは、先生方やテスト作成者が求めているものを答えとして出したものが点を取れるという仕組みですが、これは確かに「土の時代」的。これからの「風の時代」は、そもそもの「問題提起」から始まります。つまり「問題を見つけること」から始まり、その答えを自分たちで出していくということ。あとは一歩踏み出せるかどうかだけです。

まさに時代を言い表していると思いませんか? SNSで話題となったのもわかります。

 

https://www.edl.co.jp/post/2021%E5%B9%B4%E3%80%81%E9%A2%A8%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%8C%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8B

参考までに・・・・

価値観の変換(▲型から〇型)

中央集権型⇒自律分散型
お金・経済⇒情報・体験・人
所有・搾取⇒シェアー(共有)
組織・会社⇒個人・フリーランス
権威・縦社会⇒平等・フラット・仲間
成功・上昇⇒心の悦び・魂(自分らしさ)

心のレベルが明治維新から西洋文明を受け入れたことで、大きく落ちた。その後戦争の時代に入り、より低くなる。

2001年 9.11
2011年 3.11
2021年変異年で▲型の人と〇型の人が別れ、両極化する。

〇型⇒平和。自由・支配者がいないという象徴だそうです。
不思議に「NEUノイsolution」の理想と合致しているのは偶然?それとも必然?

 

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