『快三昧に生きる』 【5】

2020.7.7

「統覚」(統合された意識)と、記憶のネットワーク化については、もう少し紙面を必要とします。そのため、更なる関連事項など難しい領域への深堀は後にゆづり、ここではごく簡単に大枠だけの説明にとどめます。
前述のように、意識が統合されるという過程こそ、点が面に成る記憶のネットワーク化ではないかと確信しているのですが、この「点が面に成る」感覚が「気づき」につながっていることを再々体験したことによるものです。
「あ~そうだったのか~」と感じるとき、これまで入力した知識、体験の記憶が、あるきっかけ、刺激によって突然線で結ばれ、俯瞰視点から観えるという状態の感覚です。誰もがそんな感覚を一度や二度は経験しているのではないでしょうか。

実は、この感覚は脳内を喜ばせ、有用ホルモンの分泌につながるようなのです。

「快三昧に生きる」の神髄は、この「脳が喜ぶ」という作用に支えられています。もちろん「統覚」だけに依拠するものではなく、他にも「脳が喜ぶ」資源はあります。「統覚」が脳のシステムに強化されることで、「好奇心」を維持できる構造になります。「好奇心」こそ、人生レールの最も優れたエネルギー源となり、人生を楽しく創造する大きなツールとなります。

「統覚」については、今後再々登場することになりますので、少しづつ理解を深めていただくとして、もう一つ重要となる「快三昧」の障害になるストレスについて考えてみたいと思います。 >> 続きを読む

『快三昧に生きる』 【4】

2020.7.1

ポストコロナの時代を、これまでより平和で生きやすい世界に変革するパラダイムシフトというチャンスが、今、ここに到来している。そんな想いが筆を運ばせ『快三昧に生きる』が誕生しました。

こんなチャンスはめったに訪れるものではありません。この時代に生まれ、この時代に生き、この大変革の真っただ中にいるということ、こうした貴重な時期にいてエキサイトしながら、変化の過程を体験する。正に映画や小説の世界そのものが、現実の目の前に展開されているのです。これを感謝せずにはいられませんし、このチャンスを逃すわけにいきません。
どのような世界を望み、どのような国を望み、そしてそこで自分はどのように暮らしたいか?それを考えるだけで、自分なりの一石を投じることになります。
そういう個々それぞれの想いの一石が統合されて現実世界を創るのですから。
自分なりの一石を投じようではないか!そう思うとそれだけでワクワクします。そしてコロナ禍をワクワクというシールドでやり過ごしながら、コロナアフターのビジョンを描くことができます。

「引き出し」から「統覚」へ

最近の若者たちの中に、夢とか、希望とか、未来展望が解らない、そういったことを考えたことがない。むしろ、そういうものは必要ない。という人たちがいます。大人から見ると、無関心とか無感動といった冷めた目の持ち主たちに見えます。彼らは、異性にも興味を示さず、ステイタス(車・ブランド・出世など)にも興味を示しません。上司への忖度、先輩への気遣いなどにも無関心で、同僚たちとの‟付き合い”もはっきり断るというように、ある意味で「悟り」を想起させるような淡々とした生き方です。外側から見ると、楽しそうには観えませんが、彼らなりの道を開いていることは確かです。ひたすら「わが道を行く」新人類的人間像を示してくれています。 >> 続きを読む

『快三昧に生きる』【3】

2020.6.26.

引かれたレールを走るトロッコに例えた、観念という思いこみが、自分の現実を創造していることをお話ししました。

「慣性の法則」も同じように動いている物体は、トロッコと同じようにそのまま走り続けるしかありませんが、ハンドルや、ブレーキの装置のような、何らかの大きな力を意識的に加えて、方向を変えたり、あるいは止めることは可能です。

新たなレールを敷いておいて、ハンドルを強くそちらへ切る、ことが可能と言えますが、曲がる角度が大きすぎたり、急ブレーキでは脱線しかねません。
そうならないように小さな角度で、何回も方向転換することを考えた方が無難です。

本書の目的は、現実の自分にとって「これは自分の人生には要らない」そして「こんな未来を創造できれば」という方向に舵を取って、そこへ向かってまっしぐらに進むためのアシスト役となることにあります。

先ず第1に、それらを明確にすることから始まります。 >> 続きを読む

『快三昧に生きる』【2】

2020.6.21

のっけから、厳しいことばかりで落ち込んでしまわれた方、申し訳ありません。

私たち日本人は75年前の第2次世界大戦終結のあの時に、パラダイムの大変革を経験しているのですが、すっかり忘れてしまい、というよりも世代交代し当時のことを知らない人たちの方が多くなって、平和の持続が当たり前の状況が長く続いたことから、危機感を実感できないという頭の構造になっています。 >> 続きを読む

『快三昧に生きる』【1】

2020.6.20

本著は「NEUノイsolution」サイトの根幹に横たわるコンセプト(理念)を体系的にまとめたものです。日頃からご覧いただいている方には、このサイトの世界観をより明確に把握していただけるのではないかと思い27回の連載にいたします。楽しんでいただければ幸いです。

「快三昧」とは?

読んで字のごとく、快のままに快を満喫する、ということです。
ここでいう「快」は、楽しい、面白い、気持ちいい、ワクワク、ありがたい、などの幸福感にまつわるポジティブ感覚です。
「三昧」は仏教用語で、対象と一つになる、つまり熱中すると言ったような意味になりますが、雑念を払って没入することで、対象を正しく捉えられるようになる、また対象を介して瞑想状態になるという、禅定と同様に重要な精神状態・境地を言い表すものです。
よく使われる言葉には、「読書三昧」「道楽三昧」「執筆三昧」など、日常にも抵抗なくつかわれています。 >> 続きを読む