『快三昧に生きる』 【10】

2020.8.10

フィンランドの「SISU」に始まり、ノリウェーの「Koselig」そして、デンマーク・スウェーデンの「Hugged」について、そのココロを紐解いてきました。
その結果「快三昧」とのシンクロが多々あり、大変共感を覚えています。

日本にもあった「ワークアズライフ」

一方で日本においても独自の生活様式を提案する動きがあります。

それが最近話題の「ワークアズライフ」という概念です。これまでお話した「幸福の国」北欧の「SISU」「Koselig」「Hyugge」に相当する、「タイムマネジメント」から「ストレスマネジメント」へ転換する考え方です。この「ワークアズライフ」についてもご紹介したいと思います。

「ワークアズライフ」は「ワークライフバランス」のアンティテーゼとして落合陽一氏(メディアアーティスト、筑波大学、学長補佐、准教授)が、提唱した概念です。

「ワークライフバランス」と「ワークアズライフ」の違い
ワークライフバランス(work-life balance)という言葉が注目されだしたのは、政府によって「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定された2007年以降のことです。
内閣府ホームページの「仕事と生活の調和」推進サイトではより厳密な定義として、国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて、多様な生き方が選択・実現できる社会と述べています。

  働き方に悩む全ての人へ

具体的には、出来るだけストレスのかかる仕事の時間を減らし、仕事とその他の時間をはっきり分けて、プライベートな時間を増やしましょう、というようにタイムマネージメントに注視した政策です。このココロは、仕事は生きる糧を得るために辛くてもその時間は仕方なく従事すべきだが、残業など長時間の仕事は控えて、生活を楽しむ時間を増やしてオンとオフを切り替え、バランスの取れた生活をしましょうという、仕事に対するネガティブな感覚が基となった考え方です。

一方、落合氏の提唱する、ワークアズライフとは、仕事とプライベートを分けることなく寝ている時間以外はすべて仕事であり趣味であるという考え方としています。何時間仕事をしても、それがストレスにならなければ仕事を制限する必要はなく、またいくつもの仕事をもって、それをこなすのも良し、また、趣味にふけって、仕事を後回しにするのも良し、といった生活=仕事=趣味=遊びで、それぞれの境界がなく、好きな事をして一日充実する、ストレスのない生活を基本とする、ストレスマネジメントに注視した生活様式です。この考え方はワークライフバランスとは異なり、仕事をポジティブに捉え、好きな事を仕事にしていることが基本です。まさに「快三昧に生きる」の実践です。

現代人は「誰もが好きな仕事に就きたいのは山々、そんな理想的の仕事はまず見つからない。現実はそんな甘いもんじゃない」と言う認識から「ワークアズライフ」は難しいという意見も多いようですが、落合氏は彼の著書「日本再興戦略」の中で、日本は歴史的にも「ワークアズライフ」に向いている、と語っています。

日本は歴史的にも、労働者の労働時間は」長い国家です。大和朝廷の時代にも下級役人は長時間労働をしています。一年のうち350日は働いてそのうち120日は夜勤というような生活です。

一方、農民や上級役人などは、生活の中に労働を含む文化を持っています。しかし、それが過労でなかったのはなぜでしょうか?それはつまり、昔からストレスが少なく生活の一部として働いていたのです。これは時間やノルマの労働スタイルで過労すると、心身が持たないことを示している一方で、生産性を上げきれない理由でもあります。

日本人は古来、生活の一部として仕事をしていました。百姓という言葉は、農耕主体の社会において100の細かい別々の仕事をしているという意味です。東洋的にはずっと仕事の中にいながら生きている。そしてそれがストレスなく生活と一致しているのが美しい。むしろオンとオフを切り分けたら、世界は幸せな状態ではなくなるのです。つまり負荷がかかっている状態を容認することになる。無理なくできることを組み合わせて生きていけるポートフォリオ設計をすることが大切なのです。

繰り返しますが、ストレスで死んでしまったら元も子もないので、ストレスがないことが重要です。ただ本人がストレスを感じていないのであれば、仕事をし続けるのも旅行先でスマホをいじり続けるのも別に問題はありません。常に仕事も日常になった方がアップダウンの波がない分、むしろ心身への負荷が低いと言えます。

『日本再興船陸』落合陽一著 

また、スペシャルトーク@プログラミング+ 第13回においては

大人になると、ワークライフバランスが大事だって言われます。どういう意味かって言うと、よいワークがよいライフを生み出して、よいライフがよいワークを生み出すってよく言うんですね。僕はこれ、嘘っぱちだと思っています。僕は最近、ワークアズライフだと思っています。どういう意味かって言うと、みんなはもうタイムマネージメントの時代じゃないと思うんですよ。何が楽しくて何が楽しくないか、何がストレスで何がストレスじゃないかって時代に生きていくんだと思います。時間割に従うことなく、みんな同じことをやらなくても、みんなばらばらのことをやれる時代だと思います。20世紀までの標準化の時代、何が標準かって言うのを考えている時代だったと思うのですが、僕らの時代はどういうパラメーターがあなたにありますかっていう時代になると思うんです。時間でコントロールするんじゃなくて、どこがストレスでどこがストレスじゃないかっていうのが重要になります。

落合陽一のライバルはエジソン!? 「現代の魔法使い」の頭の中

 ワークアズライフを実現する人物の例

ワークアズライフを提唱した落合陽一さんの睡眠時間はなんと3時間。土日も休むことなく毎日働き続けていますが、全く苦にならないと話しています。

僕は1日19時間研究していてもストレスでないので全然苦じゃないです。

参考:プログラミング+『落合陽一のライバルはエジソン!? 「現代の魔法使い」の頭の中

好奇心?やりがい?使命感?責任?役割?落合陽一さんをこれほどまでに突き動かすものは、これら全てかもしれません。当然、ワークアズライフの提唱者でもあり、体現者の一人です。

他に浮かぶのは、大人気ユーチューバーのヒカキンさん。最近多忙すぎるスケジュールを公開し、一時期大きな話題となっていまいました。

YouTuberヒカキンのスケジュールカレンダーを大公開www

笑顔を届けるエンターテイナーとして絶対的なポジションに立っている彼もまた、寝る間も惜しんで仕事をしているそう。ヒカキンさんも、ワークアズライフを体現していると言えるでしょう。

実現は無理?


ワークアズライフは、ワーカホリックとは異なる

ワーカホリック(仕事中毒、仕事依存)と、ワークアズライフが異なるのは「自分が大切にしたい軸」があるかどうかです。つまり、“受け身”であるか、”主体的”であるかです。

常に仕事をしていないと落ち着かず、プライベートでも仕事のことで頭がいっぱい。このように無理を強いられているワーカホリックな状態は、仕事とプライベートが相乗的に活性化しているワークアズライフとは一切異なるのです。

実現は無理? 主体は”個人”『プロティアンキャリア』

「ワークアズライフ」の考え方は、これまでの日本人の「就職」=「安定」×「世間(社会)人条件」という型を満足させるもので、ニートやフリーターは社会人の条件を満たさない、というい意識下での存在価値を根底から崩し、「就職」によって自分の人生レールを会社に託し、特に「世間(社会)人条件」という大きな支柱(存在価値)を取り払うもので、おいそれと賛成側には立てない人が多いと思います。

それぞれが‟自分のやりたいこと”は何か?を考えた事すらなかった人たちが、ましてや「ワークアズライフ」を行動に移すことなどできようはずがないんじゃない?という声が聞こえてきそうです。

落合氏はそんな人はほんの少数という前提での提案でしょうか?
私の体験ではほぼほぼそんな人たちが多いという実感です。
落合氏の周囲にはあまり存在しないタイプなのかもしれませんが、日本人の大多数は「ワークアズライフ無理」派に属するのではないでしょうか。

しかしながら、このコロナ危機をきっかけに、そういう人たちの意識にも変化が出てきています。

子供騙しのようなコロナ対策の安倍のマスクからはじまり
「一体何考えてるの?」と言いたくなるような
感染者増大と周辺地域への拡大につながった「Go toトラベルキャンペーン」
感染者増大の中でも国会閉会中
世界の他の国々との対応策の差は歴然
「まるで老人を早く死なせて片付けたい」と言わんばかりの対処
第二波と言われる状況は悪化するばかり
医療従事者は医療の逼迫を訴えているのに政府は聞く耳を持たず
発症者のPCR検査さえおぼつかない
というよりも、検査増大に向けての動きを阻止するような
他の感染病裁判を持ち出す官僚の事なかれ主義

検査キャパシティーの低さから、なにやかやと検査拒否する保健所
そして診療まで拒否する診療機関までも出没

そんな日常がきっかけで、
人々は、これまでのすべての国策、すべての社会牽引者たちに
怒りが湧出する

国民をバカにしたような政治の流れ、消費者をバカにしたような企業経営者
自分たちだけに都合の良い甘い蜜を創りだすことにだけに精を出す官僚体質
国政も行政も、それに携わる政治家、官僚が信頼できない
国民の汗と血の結晶を、易々と無駄遣いし
権威を傘に仕事は杜撰 甘い汁にたかる

自分さえよければと、公人も企業も利益追求だけに走り
バレなきゃ何でもOKと国民消費者にツケを回し
騙しのテクニックを磨くばかり

そういえば医療においても利益効率の悪さから、産科や小児科の病院は減り
老人の入院患者は一定期間で追い出され
医者の資質だって一部を除いて低下するばかり

他国に自慢できた治安さえどんどん悪くなるばかり
若者たちの知力、学力は低下し
SNSでの誹謗中傷で自殺者まで
先生は訴訟を怖れ、訴訟保険会社は大繁盛

「支えあう」なんて言葉は、いつしか消え失せ
隣人や友人も競争相手に過ぎず、信頼関係などまるで薄弱
家族は絆を失い、安心できる老後なんて現実味は全くなく空回りするだけ
それらのいづれも「美しい国日本」からは程遠い
消費税は上り、デフレデフレと言いながら、
実感として物価(特に食品)はむしろ高騰
原因は異常気象だけ?
気づいたらすっかり収入は減り、預金は減るばかり

我慢を強いられても未来に希望は持てず
責任を取る人など皆無、みんながみんな責任転嫁の世の中になってしまった

そんな現実に追い討ちをかけるように
異常気象の影響が各地を襲い復興途中でまたまた再被害
まるで生き地獄を現実化したような有様

そう、この日本において社会人として認められるには
騙しのテクニックに磨きをかけ(同調圧力、忖度、空気、日和見主義・・・)
罪悪感を持たない(これを恥知らずと言う)こと!

「清濁併せ持つ」とはこのことを美化し
社会善に転換してしまう言葉に思える
官僚や企業内の内部告発が少ないのも
いじめを見て見ぬふりをしてしまうのも
こうした大人たちの「清濁併せ持つ」という
能力として美化されてしまった性質が原因ではないだろうか

国民に剛健な精神を身につけることを強いられても、もう限界‼
そんな腐敗にうんざりし、疲れてしまうのも
生きる気力をなくしてしまうのも
嘘を通せない生き下手な私たちには当然の事と言える
それでもどこにも文句を言えず
世界有数の自殺国となってしまった日本
私たちの日本という国は一体どうなってしまうの?

でも逃げ道や救い主を探すのではなく
こんな時代に振り回されたり、迎合することなく
自分らしく味わい、楽しむために
共にやすらぎと癒しを創造したい

「こころ」や「からだ」そして「生活」に疲れるこの社会の間違いとは?
元気とエネルギーを取り戻し生きるパワーを養うには?」と、

心の鬱積とビジョンを代弁してみました。

そんな疑問を持つ人たちが増えています。

私たちは、この危機を逆手にとって、自分に不要なストレスは何か?いつ、どうやって生まれるのか?一人ひとりのストレス因子を見つけ出すことこそが最重要です。それさえ知れば「ワークアズライフ」は実現しやすくなります。

落合氏の提唱は、日本を再興するための意識改革として具体例を教えてくれる提案だと思います。

そうそう最近話題になっている銀行の信用創造機能の仕組みを聞いたことがありますか?価値の裏付けと釣り合わないような量のお金を発行する権利が銀行にはあるということです。私たちが知らなかったこの事実が問題となって、動き出した世界通貨改革。はたして世界に拡散するのか興味津々‼

大数の法則を利用した「銀行の信用創造機能」の仕組み

冨島 佑允 2018.1.25大数の法則信用創造機能

RV(通貨評価替え)GCR(世界通貨改革)って何?

生活の知恵

“デフレーションが国民経済を破壊する”
「日本の未来を考える勉強会」経世論研究所 三橋孝明氏

超人大陸

「快三昧に生きる」のビジョンは動き始めているのか?どのセオリーが次世代に用いられるのか?三橋氏のセオリーのようなこれまでの経済学を覆すMMT理論はよく解る。これまで経済学への不信という溜飲が下る気がしました。この方法は確かに日本再興に大いなる可能性を示すと感じています。この考え方と同じ方向性を示している人が藤井聡氏(京都大学工学研究所所長、同レジリエンス実践ユニット長)です。

消費税を減税せよ〜衰退途上国・日本を救う唯一の方法|藤井 聡 氏(京都大学工学研究科 教授/同レジリエンス実践ユニット長)|2019.12.16実施

消費税を減税せよ

落合氏をはじめとした次世代を牽引する若きリーダーたちは、既に実践者としてその現実を提示してくれています。

もしこうした生活様式が拡散し、日本人の意識が激変することになれば、上記のような問題のほとんどは解決し、日本社会は驚きの変革を遂げることになるでしょう。その頃には日本は世界をリードできる精神進化の国として誇り高き国となっていることでしょう。

まずは、自分という人間をきちんと知ることから始める。そのためのアシスト、これからも続けて行きます。

「快三昧に生きる」【9】

→「快三昧に生きる」【11】

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