楽観脳VS 悲観脳 NEOマインド考察

今回の「こころと脳の白熱教室」では、エレーヌ・フォックス教授が新しい切り口で解りやすく人間の性格を分析しています。

人は恐怖を感じて危険を回避できるように、偏桃体が敏感に反応し悲観脳(レイニーブレイン)のシステムを形成し、次に快楽に反応する側坐核により楽観脳(サニーブレイン)のシステムを形成している、各々のブレーキとなるのが前頭連合野(脳皮質)となると言っています。

フォクス教授はまた以下の四つの認知バイアスから脳のシステムを解析しています
「帰属の誤り」自分をどう評価するか、物事の原因を自分にどう説明するか
「注意のバイアス」何に注意を振り向けるか⇒ストループテスト*
「解釈のバイアス」同じ出来事をどう評価するか
「記憶のバイアス」人生の様々な出来事のうち何を記憶に留めるか

反応の速さでネガティブ嗜好かポジティブ思考かが解る。ポジティブな単語とネガティブな単語に色をつけ、単語の色を口に出してもらう。ポジティブな人とネガティブな人では単語に付けられた色を口に出すまでの反応時間が異なる。ポジティブな単語とネガティブな単語に色をつけ、単語の色を口に出してもらう。ポジティブな人とネガティブな人では単語に付けられた色を口に出すまでの反応時間が異なる。

 その際、恐怖のシステムは人間の生存に関わるため、快楽のシステムより反応も強く影響しやすいということです。言い換えると悲観脳(レイニーブレイン)楽観脳(サニーブレイン)よりも容易に定着しやすいということになり、一旦定着するとシステム化した脳の回路は簡単に変えることは難しいということも言えるでしょう。
それを助長するのが「認知バイアス」ということになります。

ところで車は乗る人の癖に染まる。他の人の車が運転しにくいということを経験します。あたかも持ち主の癖に反応しやすい回路ができているかのように振舞うことを。機械ですらそのようなフィードバックシステムが働くのですから、自己組織化というフィードバック性能の高い人間においてはより強く個々人の癖となって定着することは当然と納得できます。

見るもの、聞くもののすべてに認知バイアスが自動的に関わり感情を支配してしまう。価値観、世界観認知バイアスを決定づける大きな要因となります。

 女性質問者)人生で経験してきた出来事やトラウマから悲観的な考え方を身につけてしまった人々に関して認知バイアスを修正してもっと楽観的になるためにどんな研究がされていますか?

フォックス教授)いろいろな研究がありますがネガティブな考えを疑問視する事が非常に効果的だと私は主張しています。
先ほど解釈のバイアスについてお話ししましたが例えば一貫して否定的な解釈をする人々がいます。ただ本当に難しいのはこれが認知行動療法のように人々が経験しなければならないエクササイズのようなものであるという事です。
ですので努力してそれらの信念に疑問を投げかける事によってある時点で彼らの考え方を変えるきっかけを作る事ができるようになります。

2年ほど前に我々が行った興味深い実験です。被験者には彼らに起こった心に残る出来事全てについて1週間日記をつけてもらうように頼みました。
それほど重要な事柄である必要はなく楽しかった出来事または不快だった出来事について書いてもらいました。そこで分かった事は非常に強力な選択的記憶バイアスが働いていた事でした。
ですので日記を読み返した時に「おおそれは忘れていました」という事がよくありました。
例えば「偶然友達に会って思いがけなくお茶を飲む事になった」などです。
より悲観的で抑うつ度の高い被験者はこの種のささいな出来事を忘れる傾向にありました。
記憶にそのようなバイアスがある事を知る事は被験者にとって非常にプラスになりました。
しかしこの日記研究で分かったもう一つの事は被験者は日記を書くために良い事も良くない事も意識的に探すようになったと言っていた点です。それが注意バイアスを転換させるきっかけとなりました。良い事に意識的に注意を向け始めるとやがてよりポジティブな出来事に気付く事ができるようになります

 意識的に楽しいこと、嬉しかったこと、面白かったことを思い出し、悲観的になっている今の自分がなぜそうなっているかの原因を認知バイアスに照らして見つめてみることで原因となっている出来事、記憶がみつかるかもしれません。

これらはNEUノイsolutionの中枢でもあるNEOマインド的考察として提案している方法でもあります。

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