男はプライドで損をしている?

その1

 最近特に思うのですが、男の人はどうもプライドで損をしているのでは?と。
他界した夫を思い出しても、友人のご主人の話を聞いても、はたまた知人の生活習慣を見ても・・・・
男の人はプライドを維持していなければ生きられない。
世間の中での自分の位置、社会的存在意義、家庭的存在意義、夫として、親として等々・・・・・
それらが満足できる状況を脅かされた途端、生きる気力が弱まり、人とのつながりも遠ざけ、殻に籠ってしまう。
そう・・・うつ病状態に陥るようなのです。

傍から見ているとこだわりが過ぎる。
そう見えてもそれを言葉にした途端プライドを傷つけてしまうのです。
自分を客観的に見る、ということはプライドが許さない。
プライドとは、自分のそのままが自分にとっては完璧!という誇りで、
自分の生き方は、それなりに考え抜き、努力を重ねた結果だから。
それゆえに社会は受け入れ、家族から尊敬され,
男性社会のなかで、そこそこの位置を維持していられるという自負だから。

そのくせ、自分で決めるための決定的指針は、徹底した自分の内側からではなく、
信頼に値する権威や、社会的信頼度の高い何物かに頼った上で決定しているのだが、
それさえも自己の能力と受け止めている傾向にある。

女性だって少しはそういった部分はありますが、男性のように
プライドのために自分の内側を見ようとしないということは少ない。
なぜなら、
女性は他人の意識が気になる動物で、
他人の意識を簡単に自分に取り込むという、
男性から見ると軽薄な生き物と言われる性質を持っているからです。
もっと極端に言うなら、
男性よりも「自分がない」と言えるのかもしれません。
流行に敏感で、世間のトレンドから送れないように、
常に古い自分を解体し、新しい自分でいたい。
ということです。

但し、ほとんどの場合自己という芯になるものがないので、
男性から軽蔑される原因にもなっています。
ですが、そのことが、生きる上では結構プラスに働いているようです。
それは病気や怪我をしたときに発揮できているようです。

男性はちょっとした弱みに襲われると、すぐに心まで病んでしまう。
そこが「損をしている?」という点なのです。
女性から見ると「プライド」は人生には不要にみえるから。
なぜ、そんなに大切にするのでしょうか?
という疑問から、

今日はこのことを踏まえて、
『男はプライドの生きものだから』
をご紹介したいと思います。

以下は本書訳者サイトからの引用です。

http://mylaw.gooside.com/translation/otokoha.htm
】I don’t want to talk about it
(そんなこと言いたくないよ)もう題名からしてプライドに満ちてますね。
著 者 】テレンス・リアル (Terrence Real)
訳 者 】吉田まりえ
【出 社】講談社
【発 年】2000年4月7
価 格 】本体1800
【 ISBN 】4-06-210126-2 

目次
(独断と偏見で面白そうな項目を赤字にしました。ざっと項目を見るだけでも、内容が想像できるのでは?)
序にかえて   斎藤学   精神科医・ 家族機能研究所主催者

 プロローグ
第一章 
男の隠れたうつ病
脆さを見せるのはタブー
男性は女性と異なったかたちで「うつ」を表現する
妻は夫の愛情が感じられないと言った
父親は息子の口答えに逆上した
 
破られた成績表
子供のころの心の痛みは時限爆弾のように
自分の心の中を覗く術を知らない男たち
うつ病は「性格的な弱さ」のあらわれか
「男の恥」の伝統が男を自殺にまで追いつめる
たくましいボディの持ち主になるという依存症
セラピストにさえうつ病に対する偏見がある

 第二章 
ナルシスの息子たち
美青年に欠けていたのは真の自己愛だった
仕事中毒者の思わぬ誤算
少年は“ママの小さな護衛兵”だった
自分が自分を痛めつける病
失感情症 - 感情そのものがなくなる
ミスター・セクシーは六回も自殺未遂していた

 第三章 
抜け殻の男たち
魔物を少しだけ遠ざけておくために
検事総長をストーキングへと走らせたもの
自己を誇大化する行為-マージングとエレベーション
見捨てられた過去を呼び戻すベル
セックスを薬にしようとする男
抹殺されていた性的虐待の記憶
兄は自分の受けた傷を弟と共有しようとした
プライドは下半身が石に埋もれた像のごとく
「特効薬」が新たなうつ病をつくりだす皮肉
セラピーを求める女性、監獄行きになる男性

 第四章 
トラウマの生理学
すべてをコントロールしたがる男
“立派”な男の妻が“荒れ狂っている”ケース
乳児期の愛情の欠如がうつ病の土台に
覆されつつある旧説
遺伝か環境か
フロイトがおかした歴史的な誤診
親の怠慢から生じるトラウマもある
悲しいときは泣いてもいい 

第五章 
不朽の「男文化」
“男らしくない”体つき
ジェリー狩り - 男の子のいじめは凄まじい
オスの攻撃性は生来のものなのか
泣いている赤ちゃんは「怯えている」のか「怒っている」のか
六センチ幅の革ベルトによる父親の“儀式”
男の掟につぶされる存在の証
無視する父親、手をこまねく母親という図式

第六章 
失われた絆
母親は男の子を女性化するのか
男の子に必要なのは「男らしさ」ではなく愛情なのだ
問題は母親の権威をおとしめること
「男は黙って……」の美意識が失感情症を生む
何ものにも動じない大木だったはずの男の末路
兄の死が家族を狂わせた
息子に重くのしかかる父の痛み
“不屈神話”が救いの手を遠ざける

 第七章 
能力主義の悲劇
男の子の損得、女の子の損得
ヒーローは男だけのもの
釘になるかハンマーになるか
スポーツ - 魂を失った現代のヒロイズム
コーチという名の支配
加担しなければ自分がやられる
自分をも「モノ」と見なす心理
雄鹿同士のツノ合わせ
「かけがえのない自分」という意識の邪魔をする能力不義
能力を磨きつつ、人とのつながりを培うことは可能である

 第八章 
心にひそむふたりの子供
自分をいけにえに捧げる
僕のもっとも病的な部分を知りたいかい?」
親に虐待された子供が親の肩を持つというパラドックス
息子に憐れまれる父親
部下には横暴に振る舞い、上司には怯える男は
母親の気を惹くために息子は自分の指を潰した
傷ついた自分自身と対面する
毛むくじゃらの完璧主義者を“解雇”する
抗うつ剤は補助と考えるべき

 第九章 
子供への贈り物
記憶の洪水 - 恐怖は埋葬されていた
新しい男性像を創りだしていく原動力
人に暴力をふるっているときだけ感じる父親への親近感
胸ポケットに子供の写真をしのばせて
継承されていた傷の鎖を断ち切る
少年は継承される闇から逃げ切れなかった

 第十章 
癒しへの道 - 荒れ地を抜けて
家にこもって“プラグを抜く”、そして過食
壊れる母親
「向こう側の世界」に希望はあるのか
勇者の道を歩む三つの段階
絶望を体験する幸運
自分との成熟した関係を練習する
「僕はあの少年のために怒っている」
信じるプロセスは膚を焼く雨
心の底にたどりついた日のこと
“感情”を解き放ち、“状態”を癒す
回復とはふたつの記憶システムを統合すること
セロトニンのバランスをはかる - 抗うつ剤の効果
正されるフロイトのまちがい

 第十一章 
人間関係を学習する
死に損なったやり手事業家
自分の感情よりも親の感情
夫婦で“うつ合戦”
男はもはや“城の主”などではないのだ
プリンセス信仰が妻なしには何もできない男を生む
男と女はじつはそんなに違わない
開いていく心の扉
結婚で男は救われ、女は病んでいく
「お父さんなしでは生きられない」
妻たちは不満をぶつけなくてはならない
対人関係のスキルは簡単に学べる 

第十二章 結論
「与える」という父性に目覚める男は幸福である

エピローグ
             瀕死の病人になっても
            人生の大事は愛すること
訳者あとがき 

続く

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