「フィルター」が創る世界(5-2)

.無意識に意図を組み込む― その2潜在意識へのアプローチ

  「ストレスは当たり前」という方、それも思い込みです。その思い込みでストレスを甘んじて受けて、夜の酒場で憂さ晴らししても、解決しているとは言えません。そんな思い込みを大事に守っている方は家に帰ってもストレスを受けているのではありませんか?ストレスとは自分の外側にいる誰かが、あなたに放射するものではなく、あなたの内側の「フィルター」(思い込み、刷り込みの統合)による解釈に問題があるのだということを忘れないでください。

 要するに目的は、不満を減らし幸福感を高め、やる気UP,無意識が瞬時に拒否することなく容認できる脳を育てることにあります。不満、無気力、拒否感はそれだけで、停滞ホルモンの分泌を増強させ、ますます負のスパイラルに陥り、そこから抜け出せなくなってしまうからです。

   その原因となっている個々人のフィルターは、現実の解釈をする翻訳機(潜在意識)に、自分が作った思い込み、刷り込みの統合が原典(アプリケーション)となることによって翻訳が実行され、様々な体験の解釈が瞬時に行われるという仕組みです。いつも不満やイライラ、怒り、拒否感に襲われる場合は、そのアプリ交換をすべき、ということです。ただこのアプリケーションはネットを探して簡単にダウンロードできるものではなく、自分で作り直す必要があるためちょっと厄介な作業となります。
   しかし、アプリ交換で解釈はいかようにも変えられ、解釈次第で現実はいかようにも変えることができるのですから、これまで、積み上げて来た無用な刷り込み、思い込み(原典)を、自分の人生にとって有効な刷り込み(原典)へと、意識的に置き換えようじゃないか、ということなのです。

  刷り込みや思い込みとは、「信じて疑わない」、自分にとって「普通」になっている「信条」といっていいでしょう。ですから、それを変えるには、どのような信条を守っているのかを自分で把握しなければなりません。自分自身を客観視し、自己認識する必要があるのです。「自分を知る」ということです。
   そこで、私が常々好んで実践している、意外に自分が見えてくる方法を提案したいと思います。勿論、瞑想や内観といった正道を否定するつもりはありません。むしろそれらは大変有効な手段であることは間違いないと信じています。瞑想や内観にあまり馴染みがない人にとって、簡単に日常的に行えて、なかなか面白いので長続きできるはずです。
 それは、「人間観察」です。自分以外の誰かを知ることで、自分を知ることに繋がるからです。直感で(このヒト気になるなぁ?)と思う人の観察からはじめてはどうでしょうか。断っておきますがストーカーと間違われないように、陰からじぃっと見ることは止めてください。ちゃんと親和の感情で友人として接してください。共感するところも大切ですが、違うなぁと感じるところはもっと大切ですので、聞き流さないでしっかりと記憶に止めてください。 特に価値観はその人の重要な部分です。でも、そういう抽象的なことは直接聞いても相手に嫌がられます。なので、好きなもの、嫌いなものからお互いが言い合えば、親和も生まれます。特に好んで読む本、好んで観るTV番組などは、その人を知るのに有効な材料です。これは気になる恋人候補の人間性を知る上でも、占い以上に大変や役に立つ方法です。

  一人になってから自分と違っているところについて考えるのです。(どこからそれは導き出されているのか?)と。そこには「フィルター」となっているその人独自の原典があるはずです。同時に共感を得た部分については、同じような「フィルター」の因子があるということですから、自分の「フィルター因子」を見つけることは安易にできるでしょう。

 

 

 

 

 

例えば、サスペンス、ホラー、スリラーなどの映画、本、ドラマを好む人がいたとします。これらは視聴者に不安や緊張を連続的に投げかけ、最後の結論で、安心を与えるようにできています。自分はそういった類を好まない場合、そこにどのような「フィルター因子」があるのか?自分がそれを好まない理由を見つければ、自分の一部を解明したことになります。そしてそういった類を好む人は、不安や緊張を高めることが目的というよりも、最後の安心感が目的なのかもしれません。または、登場人物の不安や緊張を疑似体験しながら、共感を覚えているのかもしれません。機会があれば、相手にそれとなく確かめることもできます。共感するものがなくてもこのように相手を理解することができます。こうして誰かを理解できると「異なる」要素への拒否感は消え、むしろ好奇心さえ抱くようになるかもしれません。その上知らず知らずのうちに、自分の潜在意識に潜入して、「あら?こんな思い込みがあった」「いやぁ知らないうちにこんな固定観念を持っていた」「これは小さい頃から刷り込まれてきたものだ!」などと、フィルター因子がどんどん見えてくるのも楽しみになります。「好みが違うから、近づきたくない」と拒否するのはもったいないですよね。こうして、潜在意識の洗い出しをはじめて行くと、次第にこれまで信じ切って疑問すら持てなかった、因子が浮き彫りにされ、信じる力が弱まってきます。そこが、フィルター変換のチャンスです。

   ここまでくるとワクワク感が生まれるかもしれません。その時は「しめた!」と思って大丈夫!その感情が大きなエネルギーとなって背中を押してくれるでしょう。脳はあなたの方向をキャッチしはじめ、増幅器となって後押ししながらフィルター変換へ手を貸してくれるようになった証拠ですから。

   そこで、新しいフィルターをつくるために、誰かを観察しながら、新しい「確信・信念」を潜在意識に植え付けなければなりません。どんな風に無意識に脳を反応させたいか?を考えることです。私の場合は「腹を立てない」ために、怒りや怖れの感情の出どころに注目する反応を目指しました。現在ではすっかり無意識は従順に私の意識に従うようになっています。先ずは一つだけ、どうしても“こうありたい”と目指す方向を決め、それに向かって毎日意識し続けることです。誰かの観察も関連した観察をすることにより、より効果があるでしょう。例えば、私の場合は「怒り」という感情への探求を、誰かの「怒り」を分析することで、より自分の「怒り」の原因にたどり着きやすい、ということです。ちなみに私の「怒り」の出どころは、20代後半まで、「人には認識の違いが存在する」ということを知らなかった、すべての人が個々独自の「フィルター」を通して脳が反応して、言葉や行動、感情となって現実化しているということに気づいていなかったことが原因です。当時は同じものを見れば、みな同じように見え、同じように反応をするはず、時々人によっては見逃してしまったり、気づかなかったりするのは注意力が散漫のせいだ、と思い込み、信じて疑いませんでした。注意がそこに向かないのはそこにフォーカ スしないから、そこに興味を持てる「フィルター」の因子がないからカットされていたんですね。今ではお恥ずかしい青年時代を過ごしたと思っています。

ここで大切なことは、最初の目的、不満を減らし幸福感を高め、やる気UP,無意識が瞬時に拒否することなく容認できる脳を育てる。そのためには、何かに操られる意識ではなく、自ら選択して確信に満ちた意識の次元を目指すということです。間違いなく確信したいこと、新しい信念として絶対曲げられないこと、しっかりと意識し続けることです。それが潜在意識に転写され、焼き付くようにイメージして・・・一つ一つ具体的に・・・・です。

まず、「仕方ない」という概念を変換し「どうにでもなる!」を脳に教え込んでは如何ですか。 仏教では、称名を唱えたり、真言を唱えたりしますが、これは脳を「デフォルトモード」にするのに有効です。「デフォルトモード」は何も考えないときの脳の状態なのですが、この状態では脳は考え事をしているとき以上に活発に動いています。それを応用して「どうにでもなる‼」という言葉を、真言のように唱え続けることも一つの方法です。‼マークをつけたのは、強く自分に言い聞かすためです。間違って「どうにでもなれ‼」といわないように・・・・
お試しあれ!

 

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野宮

具体的でわかりやすいです。「どうにでもなる!!」実践してみます。
私の年齢で、これが実感できるほどになると、楽しいだろうな。と思います。

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