2022年11月

日本人と宗教

宗教という言葉を英語で言うと、Religionです。
これはラテン語の Religio から派生しました。

英語の語源は、ラテン語や、ギリシア語をもとにした言葉が多い。「レリジョンreligion」の語源は、ラテン語の「レリギオreligio」であるが、「縛る」という意味である。

「再び」という re と、「縛る」「結びつける」という ligare を組み合わせて出来た英語です。

転じて「神と人を再び結びつける」と言う言葉として理解されています。

一般に、人間の力や自然の力を超えた存在(神)を中心とする観念です。

日本では古くから「八百万の神」の信仰があり、つまり森羅万象すべてに神が宿る、という観念が古くから根付いています。森の木々の一本一本からトイレに至るまで神が宿るという考え方です。

日本神道はこのような民族信仰から自然発生した多神教で、一神教の「縛る」または「神と結びつける」という考え方とは少々異なるものです。

そして、日本人は「宗教をやっている」という言葉に警戒します。

つまり、宗教はやっていない「無宗教」の人が大部分と言っていいでしょう。

「無宗教」なのに、森羅万象(自然)への畏敬の念があり、ゴミを拾い、きれいにする習慣が身についています。

そのことが世界で日本人の評価を高めることにつながっています。

英語の「ネイチャー」では人が自然を従えて支配し、征服するべきものとされ、未開の状態も意味しています。
そういった意味での「ネイチュア」という概念は、日本人にとって異質なもの、日本語の「自然(じねん)」とは異なる意味合いがあります。

日本を愛したジョン・レノンのイマジンの歌詞には、そうした日本の「自然(じねん)観」が表現されているように思います。

イマジンに魅せられた若者のこんなサイトがありました。
未来を任せるにふさわしく、心強い限りです。 >> 続きを読む