2022年6月

『17歳の帝国』を観て 2

 その原因には、日本文化が大きく影響しているのではないかと思いました。
そもそも現代日本の文化には『幸福追求』の意識はあるのでしょうか?

生まれた目的は「社会貢献」「富と名誉の獲得」、其の結果が「成功、失敗」。

その構図の基に成功者を目指す激烈な競争と戦いを続けられる強靭な精神と肉体を創るために「幸福」などという甘い意識では勝ち抜くことはできず敗者の闇に落ちるしかない。という価値観が根底にあるように感じています。特に昭和世代まではこの価値観上で社会は動いていたのではないのでしょうか。その様子は『17歳の帝国』の中でも老人と若者ヴァーサスとして中心的課題が描かれています。 >> 続きを読む

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『17歳の帝国』を観て 1

久々にワクワクするドラマでした。

長いコロナ禍のトンネルも抜けそうで抜けきれないまま、更に追い打ちをかけるように、ロシアによるウクライナへの暴挙が原因でその影響が円安と物価高騰を招き、私たちの生活は益々ディストピア化へ舵を切って進んでいます。
また、参議院選挙の公示も行われ、来月10日には選挙を控える中、このドラマに似通った「メタバースジャパン」構想を巡らし妄想していた最中に、タイムリーなドラマの内容で期待は高まるばかりでした。
期待通り、SF仕立ての私好みの内容で一気に見てしまいました。

あらすじ
202X年、総理大臣・鷲田継明超高齢化失業率の上昇にあえぎ、経済の没落からサンセット・ジャパンと揶揄されるようになった日本を改革するため、あるプロジェクトを立ち上げた。

それは量子コンピューターを駆使した「Utopi-AI」、通称UA(ウーア)構想。
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ピラミッドスキームが生まれた背景

 

勘違いの幸福追求

「モノの豊かさ」が幸福をもたらす唯一の条件、と思い込んでいた人間たち。
実はそのことが限りない欲求を産み、人間を強欲に偏らせてしてしまったのではないか?
「それは詭弁だ!」という声が聞こえてきそうです。
「モノの豊かさこそ幸せのプライマリー条件でしょ!」
やはり、あなたもそう思います?

勿論私たちはその目的に向かって進み、今日のようなモノに充たされた豊かな社会をある意味では実現することができました。
「ある意味では」という条件付きでです。

つまり、私たちはモノには充たされましたが、精神的に満たされたと言えるでしょうか?という疑問付です。

最近では田舎暮らしが人気となり、モノに充たされた都会暮らしを捨てて、のんびりゆったりと暮らすライフスタイを好む人たちが増えているということですね。

イケイケどんどん空間から、緩い、まったり空間への転換なのでしょう。

英語によると
abundant lifeは物質的に豊かな生活
satisfied lifeは、納得のいく不満のない生活・・・・・満足
fulfilled lifeは精神的に満たされた生活・・・・・・・充実

ちなみに「満足感」( satisfied)は欲求が満たされ納得できた感覚。
ただ、少々の不満があっても、以前と比べれば満足すべき。という使い方もあります。
「充実感」(fulfilling)の場合、「充実すべき」という使い方はありません。

「充実した人生を送っています」現在形で継続的に使う場合多いのでは?
充実は継続的意味があるような気もします。

反面「まあ、満足な人生だったと言えるでしょう」のように、過去形で使う場合と、一時的に満足したときに言い表すことが多いような気がします。

さて、あなたは物質的に豊かかも知れませんが、すべてに納得して生きていますか?
また、精神的に満たされた生活をおくれていますか? >> 続きを読む

プーチンが投げかける世界(人類)の在り様

プーチン大統領というサイコパスあるいはソシオパスによって、ウクライナの多くの人々を死に追いやり、生き残った人たちには今も尚、計り知れない苦痛を与え続けています。そればかりか、世界中を混乱に貶め、全世界の人々の平和な生活を脅かしていることに何の罪悪感を抱くことなく、ヒトラー以上の非道行為が続いています。

シリアの若者たちは、自分たち同様、容赦なく国と人々の崩壊行為を続けるロシアに対する敵意共感から、傭兵として赴き命を落とす者も絶えません。

ロシア傭兵となる中近東などから集まった1万6000人の志願兵をも同じ運命に晒されています。

元ワグネル傭兵、ロシア批判 「外国への軍事介入停止を」
2022年5月20日 12:00 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ロシア ウクライナ ロシア・CIS シリア 中東・北アフリカ ]
ロシア民間軍事企業「ワグネル」の元傭兵(ようへい)マラト・ガビドゥリンさん。仏パリにて(2022年5月11日撮影)。(c)STEPHANE DE SAKUTIN / AFP

ロシア政府が傭兵を使っていることや、時には道徳的規範・価値に相反するようなことを傭兵にやらせているのを明らかにしたかったと話す。

戦う以外の仕事を知らない百戦錬磨の兵士や、戦争を経験してみたい「ロマンチスト」もいるが、傭兵の大半は月何千ドルにもなる報酬目当てだという。

シリア・パルミラ(Palmyra)近郊に派遣された際には、手りゅう弾で重傷を負った。だが、ロシアの内戦介入は、シリアにとって何の役にも立たなかったのではないかと今では思っている。

「シリアの国民は、電気も燃料もなく、おなかをすかせ、寒さに耐えている。それだけだ。この点を考えると、介入は何の助けにもなっていない」

ロシア政府は現在、ウクライナでの支配地域の拡大をもくろんでいる。ガビドゥリンさんは、ロシア市民は日々の生活にも苦労しており、国内問題に集中的に対処した方が賢明だと指摘する。

「ロケット弾はあっても普通の車が買えないなんて! ロシア版アイフォーン(iPhone)も製造できていない。私たちは西側の技術に完全に依存している」「まずはこういうことを解決すればよかった。しかし(ロシア指導部は)自分の評価を高めるために小さな戦争で勝利を収める方が重要だった」

さらにガビドゥリンさんは「本当に尊敬され、目標とされるため、国内問題に取り組むべきだった。私たちはウクライナの健全な模範になれた」「そうすればウクライナは私たちを押し返すのではなく、自ら歩み寄ってきただろう」と語った。

元ワグネル傭兵、ロシア批判 「外国への軍事介入停止を」 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

 

プーチンの影の傭兵部隊と言われる「ワグネル」
ウクライナを含む各地に傭兵を送り込んでいると言われ、「プーチンの影の軍隊」とも呼ばれる民間軍事会社「ワグネル」。その活動の実態と黒幕とされる人物に迫る調査報道。 ナチスに傾倒する元軍人が設立し、プーチン大統領と深い関係を持つ新興財閥が出資しているとされるワグネル社。ロシアが軍事介入を進めてきた中東やアフリカで暗躍してきたと言われている。専門家が事実上国の機関と指摘するこの組織の実態を関係者や専門家の証言、様々なルートから入手した映像や内部文書などを通じて、浮かび上がらせる。原題:Wagner:Putin‘s Shadow Army(フランス 2022年)6月1日NHK BS世界のドキュメンタリーで放送予定

「ワグネル 影のロシア傭兵(ようへい)部隊」 – BS世界のドキュメンタリー – NHK >> 続きを読む