2022年1月

『遊びをせんとや生まれけむ』2

 兼近大樹氏を「生き方のスタイリスト」と勝手に称して、彼の著書『むき出し』の推薦者の動画のURLと共に、ざっくり著書のご紹介をしました。
https://neusolution.matrix.jp/neu-solution/2489.html

前回触れましたように、人は共同体の色に簡単に染まってしまう動物であることがお解りいただけたと思います。最小共同体の家族間では遺伝の影響で家族の価値観、体質が似通うことは当然です。

ここで家族の外側に存在する、中間共同体、例えば学校、会社、地域、クラブなどが、家族間価値観と共に私たちに大きな影響を及ぼしていることを再認識したいのです。

「お金の量と知能は比例する、という身もふたもない現実」

先の兼近氏の例のように、貧困や、母子(父子)家庭などの過酷な環境に育つ子供は、家庭にぬくもり、安心を得られないことも多く、その上、学校嫌いが加われば、まともな中間共同体への参加は無理と言えます。
『知能テストの結果と、収入の多寡には明確な相関関係がある』ということが判明されています。 これは考えてみれば至極当然で、金持ち世帯は金に余裕があるため、子どもにも惜しみなく英才教育を施すことができます。また、親は時間的、経済的余裕がある上に賢いゆえに、子どもに対し勉強以外の様々な有益な体験をもさせることが可能です。そうやって育てられた子は当然賢く育ち、その子どもにも同じような教育を施すという循環ができます。

そして、社会は賢く能力のあるものが勝ち組となって幸せを得てユートピアに住むことができる。それ以外の多くの落ちこぼれ達はディストピアの世界で一生苦しみながら死んでいくしかない。

これが「無理ゲイ」「親ガチャ」「遺伝ガチャ」で想定された現実物語の姿であるというお話をしてきました。

こんな考え方もあります。
「無理ゲイ社会」では個人の能力主義・実力主義から、中間共同体への依存度が低くなり、次第にその必要性を失い、やがて中間共同体は解体され力を失う運命にある。
うざったい柵(しがらみ)から解放され自由に選択し、謳歌、集中できるメリットがあるからです。
反面、それまで地域、会社、その他の組織の傘下に入ってパラサイト的に中間共同体に保護されていた依存者たちにとっては、ノミ二ケーションや付き合いもなくなり、助け合える仲間もいなくなって、たとえ困難に出逢っても「自己責任」の名のもとに、自分ですべてを引き受けていかなければならない「孤独」を抱えて生きてゆくことになります。 >> 続きを読む

『遊びをせんとや生まれけむ』1

遅まきながら、あけましておめでとうございます。

2022年最初の投稿です。

皆様、良き2022年をお迎えのことと思います。

私的には、昨年冒頭から始まった「癌」との出会い、手術から一年を経た2022年正月でした。
手術の後遺症との共生にも馴れ、リハビリのつもりで近場の小旅行を敢行しましたが、思った以上に調子よく、3時間もの歩行も余裕で、同行者に迷惑をかけることもなく、久方ぶりの非日常をすっかり満喫し、堪能して帰ってきました。

世間は?と言うと、正月が過ぎるころから徐々に、感染力が強いと言われるコロナ新変異株、オミクロン株が急速に感染を広げる状況が続いています。感染された方には、心からお見舞いを申し上げます。そうでない方には、充分に心しながら日常をお送りください。

さて、そんな中、元旦未明に放送された「朝まで生テレビ」は、日本の現状と行く末を語る人々の「確固たるビジョン」の提言がぶつかり合う様子につい巻き込まれていました。

個々に独自の「ビジョン」を投げかける人の中に、組織への忖度、コバンザメ的な人がその色合いを明確にしたのも面白い状況でした。またホテルのTVで偶然「マイケル・サンデル 白熱教室」の放送に出逢い、日本、中国、アメリカの大学生たちによる討論を観る機会を得、会話の主題にもなり、若者の意見にも触れ、大変有意義な時間を共有できました。

その中で中国人学生は、他の国の学生たちと比して、生活に満足し、国の政策に不満がないと語る人たちに皆驚き、洗脳の怖さを知りました。

別の角度から見れば、幸せを得られているとも言えるかもしれません。それを世界中に知らしめたいという意図が政府側にはあるのでしょう。

閉鎖されている情報空間においてはこのような思考のコントロールは容易と言えますが、それに気づいて異なる行動をするものは、簡単に排除されてしまうでしょう。

中国共産党政府は、国民全体を都合のよい方向に育成し、政権を安定させられるため、小学校からプロパガンダ、洗脳教育に力を入れている。そのため政権側の思いのままの大人になるのは当然でしょう。

中国においても、格差現象は厳しいようで、若者たちの間に「寝そべり族」と呼ばれる、最小限だけ働き、ほとんどの時間を寝そべって過ごす若者が出現しています。
このような情報が発信されるとすぐに削除されるということです。

 

ところで、若者を中心に人気上昇中の『EXIT』ボケ担当の兼近大樹の小説『むき出し』が最近話題になっています。彼の過去の黒い交際や過ちなどを体験のまま書き下ろし、カミングアウトした、告白自伝的小説です。又吉直樹氏、茂木健一郎氏も推薦しています。
又吉直樹×兼近大樹 本音むき出し特別対談①小説編 – Bing video

EXIT兼近大樹が自伝的小説出版に違和感も…逮捕歴を告白し爆報THEフライデーにも出演、過去の犯罪をネタにし物議 | 今日の最新芸能ゴシップニュースサイト|芸トピ (geitopi.com)

2019年10月14日(月)11:22
EXIT兼近大樹さんは4日放送の『爆報! THE フライデー』(TBS系)に出演し、番組では貧乏だった少年時代から犯罪に手を染めるまでのことが再現VTRで紹介され、周囲も片親や両親がいないというのが当たり前の環境で、2011年に逮捕された売春斡旋事件についても、「法に触れるということは分かってた上で、僕が未成年のころは『それの何がいけないんだ』でしたね」と当時を振り返っていました。一方の窃盗事件に関しては逮捕、不起訴処分になったことは伝えたものの、本人が事件の詳細を明かすことはありませんでした。
番組放送後にツイッターを更新したEXIT兼近大樹さんは、「爆報フライデーせんきゅすでした!!兼近の人生に関わって下さった皆様に感謝します。そしてお騒がせして本当に申し訳ございませんでした。」と謝罪の言葉を綴った上で、「真実を全て話しましたが、もちろんテレビでは描けない部分も多々あります。兼近自身も知りたい方には何もかもさらけ出したいと思っていますので中卒のチャラ男が初めての自伝的小説に取り組んでいます。そこに事細かに書きますので、応援してくれる方もそうでない方もそちらを手にお取り下さい!!」と、自伝的小説を執筆中であることを明らかにしました。

髪をピンクに染め、派手なファッションに身を包み、チャラ男のキャラクターを呈しているものの、彼の実態は観るごとに外見とは異なる人間として魅力的キャラクターに想えてなりません。 >> 続きを読む