『虚構』に操られる実態
虚構が行動に影響するプロセスは、図のようになります。
私たちは、自己の意識によって行動を選択しているかのように錯覚していますが、実はこうして『虚構』に操られた行動をしていることが解ります。
「こうしたい」と思っても、つい他のことを優先してしまったり、不快を感じながらも、つい我慢をしてやり過ごしたり、予定を立てたのに、他者の誘いを受けるとつい断れず、そっちを優先して計画変更したり、ということは誰にも経験しているのではないでしょうか。
つまり、「優先するモノ、コト」が、脳にプログラムされているために、そのような行動を選択するということがお解りいただけると思います。
受動的虚構においては、自分よりも社会のルールを優先すべきという意識が勝ってこのような行動結果を産むということです。
自分を優先させることは『我儘』と言う烙印が押され、社会との不協和を意味するため,自分の「快」はいつも後回しにされるようインプットされているのですね。
つまり、能動的虚構ではなく受動的虚構ががっちり構築されている結果の行動と言えます。
このような観方をすると読者の方からは「みんなが好き勝手してしまったら纏まらなくて困るだろう」という声が聞こえそうです。
そういった観点が基になって、理想的な人間の在り方をルールに取り込んで管理しやすいようなシステムが拡散されたのかもしれません。大元は宗教思想が背景にあったと言えるでしょう。 >> 続きを読む