2017年7月

意識のちから

「感情」は自己責任‼ 4-3

直感

 何か良くないことが起こりそうだ、と感じた経験はありませんか? 多くの人はあると思います。その予感はどこから来るのでしょうか? それは潜在意識が発したメッセージかも‼ あなたの意識が知らないことすら知っているのです。

神経科学者のジョシア・ブラウンは自転車で町を走りながら常にハプニングに備えています。

「自転車で出かけると、あらゆるところに危険が潜んでいます。歩行者が飛び出してきたり、車のドアが急に開いたり、車が突然前に割り込んできたり、避けなくてはならない危険がどこに潜んでいるか絶えず見極める必要があります。」
 
しかし、こうした危険を察知して身を守る意識的な判断は、人間の危険察知のメカニズムの表層にすぎないとブラウンは考えています。行く手に潜む危険から身を守るのは私たちの潜在意識なのです。
 
 
悪いことが起こりそうな時、潜在意識はどうやって直感を引き起こすのか?ブラウンは、その仕組みを解明する実験を考案しました。 >> 続きを読む

共創空間

「感情」は自己責任‼ 4-2

 ・潜在意識に嘘の現実を教え込まれる                                                        

 “ぼんやり脳”は‟活動脳“よりも数倍活発に働いていたことを知りました。そして、脳内で完璧なアンサンブルを奏でる、もう一人の自分(アンサンブルリーダー)が見つかったようです。

 ところで今朝、‟怒りの感情“に乗っ取られ、世間で大騒ぎしている方を憂いている私の「ひとり言」を載せました。この方もやはり、‟感情は自己責任”を忘れているのか、そもそも認識がないのか、ですね。既にお分かりのように、‟感情は自己責任”という認識は人間性形成の上で、また自己の幸福創造のためにも大変重要な「フィルター」の一つになっていることを教えてくれます。つまりこの「フィルター」如何で修羅場を招くことにもなりかねない、ということです。

 彼女にとって人間関係は「損得勘定」(敵か味方か?)で成り立っているようです。彼女は愛するということを勘違いしていた。損得勘定の上にはは成立しないということを知らず・・・・「夫の利益のために力を尽くしてきたのに、裏切られた!(味方と思っていた人が見返った)」と。でもこれも仕方ないかもしれません。資本主義という「フィルター」に侵された私たちは「自利」を追及することを教えられてきたのですから。トランプのように。そして、とよた真由子議員、稲田朋美相もしかりです。これらの社会的「フィルター」に侵されながらも私たちはそれに翻弄されない自己を見つけるしか価値ある生を生き抜く方法はないということがはっきりしてきましたね。そして、少しずつ明るい兆しも見えてきたような気もしています。

 今少し、モーガン・フリーマンの助けを借りて納得いくような方法を見つけに行こうではありませんか。(今回から私見を文中【】内に掲示することにします。書きながら最後まで待てなくてつい・・・・邪魔になったら飛ばしてください。

 

 スエーデンの神経科学者 ヘンリー・エイソンは、私たちの脳が如何にして身体をコントロールしているか正確に知りたいと思っているのです。

「見た目だけなら私も彫像もそれほど変わりません。でも私には生きている実感があり、この身体を自分の一部だと認識し、意識的な経験をしています。なぜ自分の身体だけは世界中の他のものと違い、自分の一部だと実感できるのでしょうか?その理由を知りたいんです。
 【こういった疑問は私にも同様にあり、世界中の誰もが抱くと思います。仏教はその疑問に応え「無」とか「空」を説いています。つまり“在る”という実感や認識に問題があるということで、すべてが実体のないものなのであると。私にとってはエイソンの抱く疑問のほうが共感できるのですがあなたは如何ですか?】 >> 続きを読む

共創空間

「感情」は自己責任‼ 4-1

感情は自己責任

1

・潜在意識の秘める力

 それは原始的な恐怖や欲求の源でもあり、夢の源でもあります。そこにはもう一人の自分が潜んでいるのです。から始まる、モーガン・フリーン「時空を超えて」(Eテレ番組)から、これまでのテーマを探ってみたいと思います。

 先回では、「感情」と「フィルター」の関係が具体的に顕れた典型的事例を最近のニュースから取り上げてみました。そのことから「感情」と「フィルター」が私たち日常生活に密接につながっていることを知り、同時に「フィルター」如何で人生が左右されていることを、お気づきいただいたことと思います。

 とすると、このフィルターこそ、価値ある人生を創造するための秘訣が隠された重要な知的能力なのかもしれません。もしそうだとすれば、宗教の真理から離れて、その対局にある「脳」に目を向け、潜在意識の分野を探ることは的外れではないはずです。今回からは宗教が遠ざけていた科学、とりわけ「脳」の探求をモーガン・フリーマンの助けを得ながら、世界の科学者たちの理論を聞き確認して行きたいと思います。

 マーカス・レイクルはセントルイス(アメリカ)にある、ワシントン大学神経科学者。専門分野は“脳の機能”です。
「私たちは、手や足をどう動かすか記憶しています。しかし実際にはほとんど意識せずに動かしています。実は非常に複雑な動作なのに」
 レイクルは学期の演奏が得意です。□、聴覚、記憶、運動のコントロールなど、異なる機能を脳が同時に働かせるように、音楽やアンサンブルに例えています。脳の驚異とは複雑なシステムで完璧なハーモニーで奏でることができることだと言うのです。 >> 続きを読む