2016年9月

快のままに

「日々工夫」で脳活性Ⅲ

 さて「日々工夫」についての多様な利点をお話してきました。世の中にはそのことに気づくことなく自分の生活環境を悪化させたまま何ら解決する姿勢なく生活を続けている人がいますが、「自分で考える」という習慣がついていないため、改善しようとする意識が起きない、または「仕方ない」と早々に諦めてしまう、どうしてよいかわからなくなってしまい手を出せない、といろいろなりゆうがあるようです。その結果ゴミ屋敷になってしまったという人たちも最近は多発しています。お気の毒です。
 日々「脳」を使っているか、逆に使わないようにしているかは、一見して見分けられます。先ず、モノをすぐに壊す、失くす、などが多い人は危険です。道具を使う際も、丁寧に扱い、使った後のことも考えながら使うことが「日々工夫」で、脳をしっかりつかい、考えながら行動している、ということです。
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快のままに

「日々工夫」で脳活性Ⅱ

  この原稿を書いているとき、タイムリーにTVで、岸 博幸氏(経済学者)が語っていました。「スマホは浅読み(流し読み)が癖になり、本をじっくり深読みできなくなる。そうなると常に自分で考えることをしなくなり、自分で考えることを避け、受け身姿勢となる。自分は一日1時間以上スマホを使わない。」と。また「浅読みは長期記憶に止まらない」とも言っていました。そして「大人はスマホの使用を制限すべき」ということでした。

大量の情報の中で情報中毒になるのでしょう。考えるよりも検索した方が早いからでしょうか。それ以上に新しい情報を追いかけていないと不安になるのでしょうか?言われてみると「然り」です。私もネットの文章はつい流し読みしてしまいます。気をつけなければいけないと反省しました。

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快のままに

日々工夫

「日々工夫」で脳活性

  認知症は、患者だけでなく周囲の人(介護者)を巻き込み共倒れ、しいては生活破壊にまで及ぶ大きな問題となることを、今は亡き夫を通じて身をもって体験しました。最近では脳の活性を促す各種の脳トレテキストも多く提供されています。夫の場合ももちろん初期段階で任天堂のDS脳トレソフトを使ってトレーニングをしていました。その時感じたのは、はじめの2~3回は物珍しさで面白いのですが、そのうちトレーニングを重ねていると“あまり面白くない”となり、義務的にトレーニングをするようになります。その結果次第に回数が減り、まったくDSに触れないようになってしまいした。

 後日ふり返ってみると、夫は「考える」ということ自体を「仕事」にしていたような気がします。少なくとも「考える」ことを楽しんでいたようには見えませんでした。できるだけ考えないように、できるだけ“ボーッとしていたい”、というのが晩年の姿勢だったように見えました。
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