AIとの競争には勝てない

『隷属なき道』(続)

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第8章 AIとの競争には勝てない まとめ

・(コンピューター)チップと箱(コンテナ)の出現が世界を縮小し、品物やサービスや資金がかかっていないスピードで世界を回るようになった。

・そして不用と思われた労働対資本の比率が崩壊した。国民所得の⅔が労働者の給与になるという状態から、現在の先進工業国では国の富みのうち58%しか給与として労働者に支払われていない。世界が小さくなり、「勝者が一人勝ちする社会」が」やってきた。

・さらにオックスフォード大学の学者は、20年以内に米国人の仕事の47%以上とヨーロッパ人の仕事の54%が機会に奪われる危険性が高い、と予測する。

・20世紀の間、生産性の伸びと雇用の伸びはほぼ平行していた。人と機械が肩を並べて歩いていたのだ。しかし、21世紀に入ると、ロボットが突然スピードを上げた。生産性は過去最高のレベルにあり、革新はかつてないスピードで進んでいるが、同時に平均収入が落ち、雇用がへっている。

・未来学者のレイ・カーツワイルは、2029年までにコンピューターは人間と同等の知能を持つようになると確信している。そして、2045年にはコンピューターは全人類の脳の総計より10億倍、賢くなる、という。

・産業革命の時代、織物工は蒸気機関に仕事を奪われた。そして今、第2次機械化時代になり、AIとロボットが「中流」と呼ばれる人々の仕事を奪う。

・不平等は広がり続け、機械にはできない技術を習得しなかった人は、わきに追いやられる。一方で、裕福な高学歴の人々は結束を固めていく。ヨーロッパではすでに、アムステルダム、シュツトゥットゥガルトやミュンヘンなどにコンピューター技術者が集まっている。

・テクノロジーの恩恵を手放したくないのであれば、残る選択肢はただ一つ、再分配だ。金銭、時間、課税、そしてロボットも再配分する。ベーシックインカム(金銭)と労働時間の短縮(時間)はその具体的方法なのだ。

 『隷属なき道』p206~208より引用

 

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