過去最大の繁栄の中、最大の不孝に苦しむのはなぜか? 

『隷属なき道』(続)

第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不孝に苦しむのはなぜか? まとめ

 過去2世紀の間に、世界の人口と富は爆発的に増えた。今や一人当たりの所得は1850年の10倍に増えた。世界経済は、産業革命の時代、ほぼすべての人が貧しく、空腹で、不安で、愚かで、病にかかり、醜かった時代の250倍に膨らんだ。

全世界の平均寿命は1990年には64年だったが、2012年には70年になった。これは1900年の倍以上。植える人も減っている。現代では栄養失調に苦しむ人の数は、1990年に比べて散文の3/2  以下になった。全世界で、1日2000キロカロリー未満で暮らす人の割合は1965年には51%だったが2005年にはわずか3%になった。

・中世の世界から見れば現代はユートピアそのものだ。しかし手に入れた世界以上に良い世界を思い描くことができないので、新たな夢を見ることができずにいる。実際、浮遊国の人の大半は、子供たちは親世代よりも悪い時代を生きることになると信じている。

・政治は、問題を管理するだけのものになった。正当はどこも似たり寄ったりで、有権者はどこをえらべばいいのかと途方に暮れている。違いは公約とする所得税率だけ、という有様だ。

・1952年から1993年まで」に行われた269件の研究を比較し、1990年代初期の北アメリカの平均的な子供は、1950年代初期の精神病患者よりも不安感が強いと結論付けた。世界保健機構(WHO)によると、現在、うつ病は10代の若者の最大の健康問題となっており、2030年には世界の第1位になるという。

・1950年代には「自分は特別な人間」だと考えている若者は、12%しかいなかったが今日では80%もいる。

・資本主義だけでは現代の豊饒の地を維持することはできないのだ。進歩は経済丁繁栄と同義語になったが、21世紀に生きるわたしたちは、生活の質を上げる別の道を見つけなければならない。

 

『隷属なき道』P28~29 引用

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